2017年11月27日

the chieftains

おじいさん・パディ モロニーの「時間がさ、だって呑まなきゃいかんからさ」そんなnon-verbal 表現が和ませるのだが、演奏の中身は「超高速音が超コブシに乗って駆け回っていた」。

タップも凄かった。

なんて言うのかな。世界のヘゲモニーから遠く離れれば離れるほど、細分化や緻密さは増し、明文化からは遠くなる。そんな印象がある。「内向・内省」ということだと思うが、Irish musicの雄はオタクではあっても、引き篭もりではないから、一旦内向した挙句の超高速回転音符のまま人前に出てくる。同じ音階を微妙にそれぞれ異なる(ティンホイッスル、フルート、ヴァイオリン)コブシに乗せて徐々にその楽器の数が増えていき、一筋の小川が大河になるかのようなその過程を何度でも見せていただいた。何度見ても飽きないね。ひとつひとつの音は「怖いぐらいに澄んでいて」そのパブリックイメージは客層からもわかるように、ノイジーやファズ世界からは程遠く、言わば「安全」に見えるんだね。しかし「優れた音楽はすべてPUNK SPIRITを持つ」。Satisfactionの一瞬のノイズギター「はっ」としたなあ。

「Long black veil」を無性に聴きたくなるライヴだった。単純ですね、おれ。

リバーダンスはあんな感じだったのね。生で見るとかなり素敵だね。ハープの響きは「絶世の、しかし清楚な美女」を見てるような気になるんだね。見てて(聴いてて)蕩けてしまいそうだった。隣のおばさん(といってもおそらく年下)、寝てた。でも気持ち良さそうだった。その気持ちはわかる。テクニシャンの愛撫にも似た。

そしてティンホイッスルは究極の「びんぼーにんの知恵楽器」であるね。irishの代名詞のような楽器であるが、おれも北林家からもらってきたが、重量50gもないあのいたいけな楽器の見た目のなんやこれ度とその発揮する能力の差に驚くわけよ。饒舌なのである。

匠たちの最高のライヴ。忙しさの極みの中、ほんとに行ってよかった。








posted by 浪速のCAETANO at 11:00| 大阪 ☀| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする