2018年02月28日

アホがアホを

くくく、「しゃこたん島」。「しょこたん島」って言わんでよかったな。アホはアホを指名する、ということみたいである。エラそうなマナーで喋ってるから余計に「滑稽」なんだね。

「法案」無理やり詰め込みで通しそうだ。Opposition Partiesのみなさん、もっと体張ってよ。キミらにvoteしてくれた有権者の不利益を指咥えてたらあかんやろ。国会議員は「逮捕されない」んだから。体張れよ。格闘技出身の野党議員、要るね。だいたいLDPに入りやがる。

府立の特別入試で今年は終わるかなと思っていたが、一般入試までかかることになった。よう、入試形態変わるのね、大阪府。ホンマに「アホがmayor」の伝統できちゃってるからさあ。そのしわ寄せは中学生とかおれたちとかに来るのね。なんやったんやろ、「あいつら」。というもまだ「おる」が。デフォルトに戻す、そんな余計なことにエネルギーを使わなきゃあかん大阪はそれだけでdisadvantageがあるわけで。これ、大変やなあ。最近、みなさん(非アホ)自虐的である。アホは嬉しそう。もう会話したくないのね。

the second paragragh話に戻るが、ここは多くのひとびと「それやめろ」って言わんとあかんよ。ここは今や「瀕死のCapitalism」のもう最後の手段である。仕事の成果が出るまで「いくら働かせても、さらにはその人が『死んでしまっても』」訴えることもできないってことだ。年収うん千万ならそれでもまだよかろうと思うが(本当は良くないのよ)、それは非正規やバイトにまで適応される可能性がある。産業界は「悪」である。その産業界とのお約束がPMを焦らせてるわけで。その産業界とPMの背後には何が?ってとこが大事なのね。

こちらの国はいろんなことを「先取り」する。近代というのは皆さんご存知のように「nation state(国民国家)」の時代である。しかし、それはもはや「崩壊」しつつある。民族自決や内政不干渉や、国民国家にはいいとこもたくさんあるが、悪いとこもあって、例えばDPRKの中で残酷なことが行われてたりしても「外国」は手を出せないでしょ。それはそれぞれが「国民国家」だからなのね。

国民国家を成り立たせるには言語、宗教、空気、いろんな要素があると思うが、こちらの国・韓国・DPRK・China、ほらそれぞれ何かが違うよね。ただ、そこのある意味「閉鎖性」がもう崩壊してきつつある。その原因の急先鋒が「資本主義」であるが「trans」な資本主義ね。かるーく国境越える。そして、今後は例えばEU、TPP、なんかに見られるような一つの塊、を作ろうとしている。これを「帝国」と呼ぶ人もいる。ただ、その帝国は全世界のヘゲモニーを目指すものではない。かつての帝国はそれ、そしてその結末は戦争「世界大戦」。

これからの帝国は「地域限定の帝国」。EUがわかりやすい。やや綻びも出てるけどね。地政学を根拠に固まることは「自然」に思える。その中心はドイツとフランス。そしてその周辺はかつての東欧やイスラム圏も掠っている。中心と周辺、帝国の条件である。

「地域帝国」。じゃ、おれたちはどーなんの?

既に帝国に組み込まれてます。アメリカ帝国ね。その証拠は「国民国家」としての体をなしてないからよね。お伺いを立てないとあかんてのがその証拠だね。何事もね。アメリカ帝国は好き放題でしょ。なんかまたシジミがいっぱいおる湖に落として、自衛隊が掃除しとったな。それそれ。帝国に組み込まれてる。だから、進んでるわけよ。というか先取りも甚だしく、最初っから(明治維新だけど)帝国の一部だった、というわけでしたね。

しかし困ったこともある。大体の帝国はやはり地政学に基づく。お近くの方が何かと便利でしょう、そりゃ。ところがこちらの国は太平洋を挟んで対岸の帝国に組み込まれてる。ところが極東ではChina中心の帝国ができるのは当然である。宿命。なんかいびつなことになりそうだね。

さあ、どうなんのかね?現PMの脳では対処できんてことだけはわかる。









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曽根崎キッドの日々 28

「ちょっと付き合ってくれへんかな」
 近くで見ると男はセルロイドのような皮膚をしていた。「すぐそこやねん」
 曾根崎キッドは残りの五百円玉を握りしめた。先に打った五百円分の玉もひとつも入らず、下の穴へと吸い込まれていった。
 この男から逃げることも出来たかもしれない。しかし、妙な磁力のようなものがその目にはあり、曾根崎キッドは金縛りにでも遭ったように、特に脚にチカラが入らなかった。
 男は曾根崎キッドを抱えるようにしてさっき信号無視をして渡った路まで歩いた。停めていたクルマに曾根崎キッドを乗せ、シートベルトをし、自分も運転席に滑り込み、キーを廻すと同時にアクセルを噴かし、タイヤを鳴かせ、強引にUターンした。またクラクションが鳴ったが、それらは曾根崎キッドにはなんだか遠くに聞こえたのだった。


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 マセラッティは高層マンションの地下駐車場へと滑り込み、止まった。

「こっち」
 男は曾根崎キッドをクルマから下ろし、また身体を抱えるようにしてエレヴェーター・ホールへ。34という数字を押した。
 そのフロアすべてが男の家だった。一面の窓からは生駒山から大阪湾まで一望でき、通天閣にはすでに灯りが点っていた。
「この時間が一番いいねんなあ」
 男はそう言いながら曾根崎キッドにソファーを勧めた。適度な柔らかさの皮だった。脚のしびれはなくなっていた。
「何か飲む?ぼくはシングル・モルトにするけど」曾根崎キッドは頷いた。
「どこのんがいい。ご希望には沿えると思うけど」
 曾根崎キッドはトドムンドにあったシングル・モルトを思い出してみた。
「じゃあ、ハイランドのを」
「東西南北?」
「南」曾根崎キッドは当てずっぽうで答えた。
「任せてくれる」曾根崎キッドは頷いた。男は奥へと消えた。
 いったいここは何なのだ?と曾根崎キッドは考えた。やつは誰だ?逃げ出すことも一瞬考えたが、無駄なような気がした。
 曾根崎キッドは立ち上がって窓の外を眺めた。スパ・ワールドを見下ろすことになる。その街は上から見ると絶望的な光景だった。つい今までそこにいたのが嘘みたいな距離感を感じた。そして真下には飛田の街がこじんまりとしてそこにあった。曽根崎キッドはつい先ほど意識の中で倒壊させた建物の中に今いることに気づいて唖然とした。(つづく)

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2018年02月27日

毎日がバーゲンセール

春は、来てたね。

淀川縁の風は大方温度・少しだけひんやりのナイス・ミクスチュア。自主制作弁当とワイン・ハイボールなどをペットボトルに移し替えてしばし幸せな時を過ごす。よくよく思い出すのは高瀬がこの時期「もしかしたら転勤?」なそれだった故に、「かもな〜」など思いつつ同時期の同時刻頃過ごしていたなあということ。結局、東京転勤はなく、火星転勤だったが。「Life on Mars」どやねん、そっちは?

昨夜は休みのtodo o mundoにて「日本酒の会」。〆張鶴・吉野川・勝駒と、か・な・り・珠玉のラインナップ、それにボディのある奈良の何とかいう酒も二本加わってゴージャス・明太子に花くじらのお持ち帰りおでん・ウニ海苔の店長のポテサラなどで。おれも赤身とトロの(切り落としだけどね、まあ十分)ヅケ持参で行く。

大変美味しゅうございましたのよ。店のおこたで寝てしまって、洗い物だけして朝方帰る。幸せな自堕落というか自堕落な幸せというか。


五輪でだいぶみなさん、アホになられたと思う。見ちゃうもんね。五輪は2020Tokyo、2012Beijingと続くというのも何かの偶然だね。Asiaの連打というのもね。開催地の「成り手」がいないという。どこも金がないし。北京・もひとつ北京でやっていただくのがいいのではないか、と結構本気で思うんだけど。架空の盛り上がりはゴメンである。

種と水と労働力、すでに売り払われたか、今まさに売り払われようとされてるものだけど、その後に何か「幸せの萌芽」のようなものが残るのだろうか?Non。残らない。山河だけが(汚染付きで)残る。100000000人にはおそらく辛い日々が来る、それも目に見えて辛い日々だろうなあと確信する。一千万や二千万もっててもさほど変わらんと思うよ。小金持ってても本質的にはさほど変わらない。そして資本主義が終焉を迎えるタイミングである。さあ、ここ、人間の「変わりどき」なんだけどねえ。

兆しが見えないわけでもない。自分の蓄財とかに興味のない若者たちもわずかながらいる。彼らはカネが「神」であるこの世界において、そうじゃないわけだから異端の、あるいは異教の人々である。おれのように神に見放されたという類ではなく、神を遠ざける、そんな態度の人間たちである。

まあね、敬虔な信徒であったとしても「なんかおもんない・なんとなく虚しい」そんな感情から「ひょっとしてこれ、違うんじゃね?」まで行くには環境やら資質やら、その両方やら要る気がするが。

そもそももう「市場は拡大しない」のであるから資本主義の拠って立つところがなくなっているわけで、だから「資本」はおれたちの懐に手を突っ込んできてるわけだよね。そしてこの低金利こそは「もう成長しません」という強烈な証でしょう。だから「資本」はゼロサムあるいはマイナスサムを自覚してる故に普通の人を「落として」その資産をstealするわけね。

今国会で騒いでる「働かせ方改悪」。EXTRAで働かせた分の賃金を払わず、その利潤は企業がいただく、というわけね。そーか、じゃあ有能なリーマンにならなけりゃ!と思う人もいるだろうけど、結局「ちっちゃな競争」をさせられるわけで。クラスでも学校でも会社でも「競争」を仕掛けられるのね。そりゃ、させてる側は面白いよ。オリンピック見てんのと同じだもん。やらされる側に問題あり。そんな「(生存)競争」の当事者にはなりたくない。今のはメタファーではないよ。

ここでは現実として「野党頑張れ」と思う。希望でも民進でもなんでもいいからとにかくがんばれと思う。そして現世利益の党には「キミらホンマ、偽善者ね」という言葉をあげる。支持者にはそんなにお金持ちいないでしょ、とも言いたい。

そこにある「水」、農業の元になる「種」、生産のための「労働力」、これらを「売渡す」とは何事だろうか?「Be Slaves」ってことかい?

「そだね〜」とか言ったらカーリングのストーン、上から落としてあげたい。









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曽根崎キッドの日々 27

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    目をそらさずじいーっと見られるのはあまり愉快とはいえない。が、しかし、今新世界では自分は「かなり有名人」なのだ、と曾根崎キッドは認識を新たにした。そうなのだ・そういうことなのだ。立山をお代わりし、雑炊用のごはんとねぎと卵も注文した。たばこに火をつけ一息ついた。雑炊の材料が来たから、たばこを置き、ごはんと立山少々を鍋に投入しコンロの火を強火にした。すぐに煮立ってきた。卵を溶いて上から廻し入れる。ねぎをぱらぱらと蒔いて素早くふたをし、火を止めた。三十数えて、曾根崎キッドはふたを開ける。卵が半熟で食欲をそそる。「うまそーっ」と声には出さず、レンゲでよそう。濃厚な旨さが凝縮されて、それで曾根崎キッドは立山を飲んだ。雑炊に夢中になっている間、視線と男のことは忘れていたし、それはなんぼなんでも、もうこっちなんか見てないに決まってる・と高も括っていたからだった。
 だから、雑炊を食べ終え、立山を飲み終え、たばこに火をつけて大きく煙を吐き出した時に依然としてこちらを見ていた男の目にはなにかパラノイアックな執着を感じ、背中に、すっと汗が一筋流れたような気になった。曾根崎キッドは悪いことした子のようにあわてて目を逸らしたのだった。
 店を出よう。
 店員に合図をし五千円札をカウンターにおいて釣りも取らず、店を出、ジャンジャン横丁の中を小走りに南へ。地下道を駆け抜け、信号が赤だったけどもクルマに手を挙げながらなんとか路を渡り、さらに南へ進んでパチンコ屋へと飛び込んだ。少し息が切れた。ハネものを探し、その座席の一つに座った。ポケットを探ると五百円玉があった。左上のスリットに入れ、出てきた玉を打ち出す。
 あっという間に負けてしまった。小銭はもうなかったから、両替に席を立った。台も替えよう。ポケットから千円札を出し、両替機に入れる。五百円が二つ出てきた。それをもって馴染みのある台を探した。レレレがあったからそこへ座る。玉を出してレバーを握ったその時だった。すーっと影のように隣の席に誰かが座った。とっさに曾根崎キッドはそちらを見た。
 あの男だった。
「曾根崎キッド・だね」と抑揚のない声でそいつは言った。
「あ・打って打って。終わるまで待ってるから」
 そう言って男はにっこり笑ったが、その目には感情がない・と曾根崎キッドは思った。(つづく)

   

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2018年02月26日

高瀬のBDに

fbの功罪、「今日は高瀬仁さんの誕生日です」と来る。

逝っちゃった人間の誕生日なあ。誕生日であることは間違いなく、詩人や俳人、歌人などの「生誕祭」というのもあるこたある。だが、高瀬のばやい、まだちょっとそこに達するには生々しく、それにこないだ「私的三回忌」が終わったばかりだし複雑な気にさせられた。

これからはというかすでにその傾向は見て取れるが「年中・命日だらけ」となる。その「うーん、もおっ!」からのがれるには、「そっち側」行くしかないんだね。

突然死者が増える時期というのがあり、今やもう慢性化しているが、そうでもない時期と今のブリッジの時間帯が2016だったなあと振り返る。あまりに親しい人間が相次いで逝ってしまうとなると、やはりそれはダメッジ以外の何物でもなく、普段はもう忘れているが、やはり当たり前のものがないといった環境に自分を順応させていたことに気づく。喪失感というものを他で紛らすというより抑え込む、の方が近い。要は寂しさに順応しようとする自分に順応しようとしていた。無意識のうちに。

おれがどこか無意識のある部分で投げやりなのは、そういうことなのかもしれない。彼らが死んでからまた2段階ほど社会は劣化し、崩壊へと近づいている。なんだか生きてる方が罰ゲーム、そんな様相も呈してきている。

死に溢れている、でいいのだろうと思う。みなさん、死のキャリア、であるんだしね。こないだ祖父母の墓参りに、それがメインではなかったのだが、行き、その墓が、荒れてるというよりも、意識されてないかのような印象を持った。だれも気にしてない、そう感じた。ケアされていないというか。まあ、それは自分の死後のメタファーでさえもなく、直喩そのものだったが、なんて言うのかなあ、「儚い」なあと思ったのだった。

自分をどうして、ということは「頼んで」おかないといけないのだが、寿命を全うするかどうかなんて、偶然に頼るしかないことは、高瀬の例を見ても、大杉さんの例を見てもまあわかる。しかもこのradioactive満載の空気の中である。大方の人々の感性に、この世界というよりこの国の余命の危うさへの予感が、generation毎だとは思うけれど、「もう無理なんじゃないかな」と訴えているはずである。命はどんどん軽くなっていく一方で、男女間の、あるいは老若間のお互いへの意識はなかなか改善されず、曲解がその存在感を増しながら偏狭なナショナリズムと相互にドライヴ掛け合いながら、乖離を拡大させている。属性が同じ中でさえよう似たものだからね。息苦しさの中へと人は殺到している。生来的に在った「自由」をいかに高く売るか、がちょっとした成功のベンチマークとなっているのだが、そんなものは10年経てば「あれ?」と誰もが気づくだろう。「勘違い」甚だしいと思うが、一億総勘違いの場合にはこちらの国の人々はそこに抗えないのである。歴史が証明している。

失敗が薬にならんタイプ。そう言えるが、一個体の経験量はたかだか50年ほどであるから、その失敗が50年超以前の場合には別惑星の話、となる。だからまた失敗する。あちらの国もそうだが、こちらの国も分断、が進む。隣人へのヘイトは必ず「返ってくる」のだが、それなしでは生きていけない可哀想な人々が一定数いる。プライドがなくては生きていけないがその発現の方法が誤ってるんだけどもう勢いついちゃってるから無理ね。分断となると、閉鎖的であるから、中での団結は強まる。凝り固まるとそこホグすの大変。コストが掛かる。ほぐそうとする人間はヘイトがおのれに向かうことにも覚悟がいる。誰がそういうリスクを取ろうと思うだろう?

おれはそこもう無理なんだと思う。大抵、暗い話になるのだが、この「実は暗さ」を生きていかなきゃいかんのだろうと思ってる。50歳ぐらいまでやけに楽しい生活をしてきて、そのツケがまとめて、それもやや弱った時期にやって来て、そんなことだと理解するのね。これは誠に勝手な主観的解釈なのだけど、なんだか「いいこともわるいことも意外にイーヴンでやってくるなあ」そんな感想を持つ。それでもまだ、おれはアホだからやれてるんだと思うねえ。すぐ忘れるしね、いろんなこと。

けっこうな時間生きてると人生の中の実存的要素は時に本質を凌駕し、その形を暴力的に変容させる、そんな実感を持つわけね。







posted by 浪速のCAETANO at 11:37| 大阪 🌁| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 26

 これ以上話してても、新世界キッドのおじいさんはなんとなく核心からは距離をもってるな、と曾根崎キッドは感じ、「ちょっと一杯行ってきます」とミファソを出た。さつきがやってくるかもしれなかったが、なんとしてもさつきと話をしなきゃ、という気分でもなかった。
 曾根崎キッドはジャンジャン横丁へと向かった。また串カツでも食べようかと思い、先日ゆうと行った店に行こうと思った。店の前には意外にも行列が並んでいた。日曜日だった。串カツ屋は地元以外のヒトが来る日だった。曾根崎キッドはきびすを返してジャンジャン横丁の入り口を横に入った路地の空いている店に飛び込んだ。 少し酔いたい、と思った。
 日本酒のラインナップを見て、曾根崎キッドは少し嬉しくなった。立山の普通酒があった。それを頼むと10秒で出てきた。串カツもあったから数種類頼み、モツ鍋も注文した。すぐに店員が目の前のコンロにふたのしてある一人用鍋を持ってきてかけた。「10分ほどで」と言い残して去っていった。立山を飲みながら、なぜトドムンドの社長は自分の事をバラしてしまったのだろう、と考えた。それによってすごくやりにくくなったのは事実だし、実際にこちらへ来てからいろんなことがありすぎて、何をするのかがよくわからなくなってきた。ゆうは味方ではないとは思うが新世界キッドのおじいさんやさつきにしてもどこまで信用していいのやら、そして根本的なとこではトドムンドの社長だって、一体何を考えているのか。 全然わからない。
 コップ酒を三口ほどで飲み干し、お代わりと黒ビールを頼むと、串カツがいっしょに出てきた。
 「芥子をください」と店員に言うと、小皿にチューブからうにっと絞ったのを持ってきてくれた。ソースをつけ芥子をつけ、涙出そうなくらい辛い串カツを食べ、黒ビールを飲む。時計を見れば5:30だった。串カツを大方食べ終わった頃にモツが煮えてきた。ふたを開ければ湯気と共にやや危険な香りが立った。その香りは曾根崎キッドを挑発しているかのようだった。一旦はしをつけるともう止まらなかった。立山をお代わりし、モツと野菜を食べ、濃厚なスープを啜り、立山を飲み、曾根崎キッドは「トドムンドの赤ワインもいいが、こっちのこういうのも捨て難いな」と思う。多少自堕落になっているかな。それもヨシじゃないかな。
 立山をもう一杯お代わりしようと顔を上げたとき、視線を感じた。L字型のカウンターの反対側に男がいた。その視線はそれまで数分間曾根崎キッドに固定されていたのだな・という気がした。(つづく)  
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2018年02月25日

五輪はシールド

訃報が続く。これからも続くだろう。わかっちゃいるとは言え、、、。

「個性」がどんどん消えていく。そしてのっぺりした顔だけが、残る。

アスリートたちも大変だなあと思う。スポンサー探し。男子カーリングの子たちが「女子ならそんなことはなかろうが、自分らはスポンサーの継続が、、、、、」と寂しそうだった。オリンピアンといえども、経済合理性からは逃げられない。かなり歪んだ合理性である。富は偏在して、「あるとこにはある」のに、見返りの「多い方」にしか回ってこない。悩ましい。

平昌オリンピック、大変面白かった。DPRKの参加も良かった。おれは綺麗事も必要であると思うから。

が、いつも奇妙に思うことがある。よその国の五輪にもかかわらず、自前のテーマソングを作って放映時に延々流し続ける。耳にタコである。歌詞がいただけない。より「ジットリ」していた、今回。やめてくれよ。電通。いや、ホントに。

こちらの国のアスリートたちの優秀さが際立つけれども、光があれば闇があるのが世の習い。労働者大量合法殺戮🆗、そんな法律ができようとしている。メダル「…個」の他は悲惨なことだらけ。みんなが薄々感じているcatastropheの到来を忘れるには最適な「装置」であったね。五輪のことだけど。それが2年後にはHOMEで開催されるとなるとだねえ、なんだか怖しいのね、おれは。



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曽根崎キッドの日々 25

 新世界キッドの顔色が一瞬曇ったのを曾根崎キッドは見逃さなかった。曾根崎キッドは自分の勘に賭けようと思った。
 「おれが四天王寺で拉致されたとき、そいつらの中に、ゆうちゃんがいたし、あの建物から脱出するとき、手引きしてくれたのもゆうちゃんやったし、実は今夜の宿を提供してくれてるのもゆうちゃんなんですよ。拉致したヤツらの一味ってことをおれが気づいてるってことはまだたぶん向こうは気づいてないと思うんやけど」
 「あんた、飛田の広い路の突き当たりのあの家におるんかいな」
 「ええ、あの辺ふらふら歩いてたら、ゆうちゃんと偶然出くわして」
 「えらいとこいってもうたなあ」
 「やっぱ、ヤバいっすか」
 「今日は帰る言うてんの」
 「はあ」
 「そう言うて帰らへんのもなあ。まあ、遅なってもええから帰るか」
 「ゆうちゃんにはそう言ってるんですが」
  新世界キッドの眉間に一瞬深い皺が寄り、その表情はまさに新世界キッド・と曾根崎キッドは思った、がすぐにその皺は拡散し、喫茶店のマスターのおじいさんの顔に戻った。
 「なんにせよ、何時でもええから帰った方がええやろ。まあ、あんたのことはいっつも監視してるやろけどな」
  曾根崎キッドはゆうのいた家で見た新世界のケーブルTVのことを思い出した。
  「ケーブルTVのカメラは何個ぐらいあるんですか?」
  「わしが知ってるのは12カ所やが、その5倍はあるやろな、画面見てたら」
   ということは60カ所だ、少なく見積もっても。今こうしてキッド同士で話をしていることさえ、望遠レンズが捉えているのかもしれない。(つづく)


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2018年02月24日

曽根崎キッドの日々 24

「社長のこと知ってはるんすか」  
「隠しといても、しゃーないか。 別に隠す気ぃもないねんけどな。あのな、実はカズさんなぁ、さっちゃんの昔の彼氏なんや」
「それは、さつきさんに聞きました」
「結婚寸前まで行ったんやけどなあ」
「へーえ」
「それがなあ、なんや知らんけど式の日取りまで決めた翌日に、さっちやんが突然結婚やめる、言い出しよってなあ」
「ほーう」
「いまだにはっきりしたことはさっちやんも言うてくれんねんけど、どうもわしが思うにカズさんのオンナ関係やろ」
「はーあ」
「最近はええおっさんなっとるが、若い頃は、ちょっとおらんようなやさオトコやったしなあ」
「へーえ」
「何人もおったらしいで、オンナ」
「ほーう」
「そうそう、そんとき嫁さんもおったらしいわ」
「はーあ」
「嫁さんおったら結婚はできませんわ、そもそも」
「ふーう」
「さっちゃんの方がだいぶ入れ込んどったからな」
「へーえ」
「まだ短大出てすぐぐらいやったからなあ」
「はーあ」

「あんた、割におもんないオトコやのう」
「いや、聞いてるんですよ。そこらはよくわかったんですけどね、なんで社長はテレビであんなこと言うたんでしょう?」
「あんなこと、とは?」
「いや、だって、社長はおじいさんのことなぁんにも知らんみたいに言うてたじゃないですか。でもほんとはむちゃ知り合いなんでしょう?」
「よう知っとる」
「じゃ、なんで・・・・」
「あんた、だいぶ鈍いのう。わしとあんたがつるんでるいうことが誰かに知られん方がカズさんにとって都合良かったんやろな。言うてももうばれとるが」
「誰かって・・・・」
 曾根崎キッドはその誰かとは自分を拉致した組織に深く関係していることは理解できたが、では、ゆうはどうなのだろうか、と思った。新世界キッドなら知っているかもしれない。
 「あの・・ゆうちゃんて娘、知ってはります?」                          (つづく)
 

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2018年02月23日

chinese,russia&the world

容顔如玉 容貌は宝玉のごとく
身姿如松 姿は松のごとく
翩若惊鴻 飛ぶ姿は白鳥のよう
宛若遊竜 まるで竜が遊んでいるようだ


上記の「4言絶句」は中国のアナウンサーの即興の(ていうても少しは考えてたろうが)。羽生くんのことだそうだ。

Amos Garretteのギターなら「像醉酒的神」。まあ雰囲気はある。

中国語の、というか中国の存在感、日に日に増している。阪急の駅のアナウンスでもjapanese,english,chinese,koreanが普通である。「次の宗主国?」さて、どうだろうか?Naturalと言えばこんなにNaturalなこともない?

我が物顔のchinese touristsに日頃ムカついてるみなさんにおかれましてはどうなの?

おれもイラっとはするよ。だけど、人による。対日本人であってもそこは同じじゃないかい?知りもしないのに、好きとか嫌いとかないんちゃうかな。

時間もかけて知り合った中国人たちはまたちょっと違うかな。おれを経由してるからだけかも知らんけどね。まあいいじゃないか、それでも。


さて、漢詩、漢文は受験生からも距離があって(センター受けないヤツらには全く要らん)、真面目に勉強する気にならんのが実情だけど。

好きな詩;

<春望>       杜甫

国破山河在

城春草木深

感時花灌涙

恨別鳥驚心

烽火連三月

家書抵万金

白頭掻更短

渾欲不勝簪


「都長安は破壊されたが、山河の姿は変わらず。

壊れた町にも春は来て、草木は青々と茂る

時世を思えば、花を見ても涙が溢れ

家族との別れを嘆き、鳥の声にもハッとさせられる

戦乱の続くこと数ヶ月に及び

手紙が届けば、それは万金の値打がある。

白髪頭を掻き毟れば、髪はいよいよ薄く

これではとても冠を着けて簪を差すこともできない」


最初の二行だけが有名すぎるけどね。悲痛な叫びがその後に続く。


芭蕉も「古人」のように「旅に死にたい」と言うてたよ。古人とは杜甫・李白や先輩西行らのことだけど。


今の中国語は簡略化されすぎてて若いヤツの書く中国語は却って分かりにくかったりするからちょっと厄介なんだけどね。今外国人(特にchinese)なしでは大阪の小売業成り立たないだろうし。いや、善かれ悪しかれその存在感が増してくるのがわかる。


オリンピックももう最終盤だね。冬五輪はアレだね、「位置エネルギー」ね。エレルギー保存の法則で成り立つ競技ばっかりで。夏五輪がほぼ「一人力(いちじんりき)」による競技であるのに対して、だから速さ・高さ・距離がとんでもないことになる。

これからコストナーちゃんのおそらく最後の演技とザギトワ、メドベージェワのとんでもない完成度のフリーを見よう。ザギトワなんて、彼女を嫌いとか言えないでしょ。完璧すぎて。「黒鳥」素晴らしかったもんね。バレエの国ロシアの逆襲。「世界」がそこに存在してて、そこに参加できてる宮原さんや坂本さんは幸せだと思うね。頑張ってね。


「北海道弁を、子供たちが真似するから放映やめて」とか言う偏狭というかサルというかそんな親がいる国からは遠く離れた「現場」がそこにはあるからね。






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曽根崎キッドの日々 23

「なにが、おいっす、やねん」と曾根崎キッドは思った。そもそもトドムンドの社長に頼まれてこの街へやってきたのに。「そんなとこにいたのー?」はないだろう。それに「なにが、カウパー氏腺液やねん。よーわからんぞ」帰ってから確かめねば。
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しかし、正体バラしてんのトドムンドの社長やん。曾根崎キッドは敵と味方が斑に入り混じったところに放り込まれたと思った。
「では、わたし、仕事がありますので」さゆりが部屋を出て行く。「どうも」
映像はまた新世界のさまざまな場所へと切り替わった。曾根崎キッドは立ち上がって窓のところまで行き外を見た。男が足元のふらついたおんなを抱えながらこの家へと入ってきた。

顔が売れてしまったこの場合、これはメリットなのか、デメリットなのか。それにしても長い一日だ。あまりにいろんなことが起こり、いろんなことがわかった。わかったがしかし、まだ゛わからないことが多すぎることもわかってしまった。そして、変なとこで顔が売れてしまった。吉沢さつきに会いに行こう。そもそもトドムンドの社長はさつきに協力してくれ、と言っていたわけだから。ミファソへ行ってみよう。

曾根崎キッドは玄関で靴を履き外に出ようとした。さゆりの姿はそこになく、長い廊下の先でひとが喋っている声がした。おとこの声とおんなの声。さっきやってきた男女だろう。ゆうがにゅっと顔を出した。
「キッド、出かけるのね。遅くなっても鍵はかけないでおくから」「ありがとう・・・・・・・・・・ゆうちゃん」ゆうはにこっと初めて笑った。曾根崎キッドが、それに応えて笑おうとした時にはその顔はすでに無表情へと戻っていた。

ミファソへ行くと新世界キッドのおじいさんがいた。曾根崎キッドを見て、笑いながら「また、えらいことになっとんなー」と他人事のように言うから「たのむで、しかしー、ですよ、ほんまー」「カズさん、ばらしてまいよったな、あんたのこと」
 「えっ、社長のこと知ってはるんすか」 (つづく)
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曽根崎キッドの日々 22

 異形の人物は目が血走り、その表情はうすら笑いの中にある種の集中を見せ、悪魔的でもあった。キャプションと↑が付いて<曾根崎キッド >とあった。「えっ?」と曾根崎キッドは声を上げた。さゆりは「ね、わかるでしょ」という意味だろうか。曾根崎キッドの方を向いて頷いた。曾根崎キッドはなかなかショックを受けていた。自分がイッちゃってる時の顔はあんななのか、と思うと、自分が他人なら「受け入れられない」と思ったし、第一その様子が極端に異様だった。しかもそいつは眼球を上に集めて「けけけ」と笑い声を上げた。その時おじいさんが画面からすっ、と消え再び画面に現れ、スキンヘッドの歪んだ表情が思いっきりこちらへ近づいたかと思うとおじいさんの身体と共に驚くべき速さで遠ざかり画面から消えていった。ゴツンと鈍い音がした。
 そして髪の毛が顔を覆ったおとこが映った。そいつは左右対称に前髪をかき分け、一瞬静止したかと思えば、「おのれら・・・」と声を張り上げおじいさんに向かって右ストレートを打ってきた。顔面に当たったように見えた。そしておじいさんのアタマは画面から消えていった。一瞬おとこの目が泳いだ。そのときおとこの顎が変な角度ではね上がり、口から赤いものを吹きながらゆっくり画面から消えていった。次のショットでは後頭部を押さえて痙攣しているスキンヘッドの男と、ズラがずれ、口のまわりを赤く染めて動かない2名の姿が映し出された。後ろに現れた悪魔的な男は二人をぴょんぴょん跨いで跳ねながら、「けけけ、けけけ」と笑い、口のまわりが真っ赤な男の頭を跨いで立ち、膝も曲げずに前屈し、男の頭に手をかけ、ズラを外した。そして店から出、ヅラを自分が装着し、二三度首を左右に振り、「コンドーですっ」と叫びヅラを飛ばした。そこで映像は止まった。口が歪み、両目は真ん中上により、そしてヅラは頭部から外れて50cmぐらいのところで浮かんでいた。
 さらに驚いたのはその後だった。その吉本の司会の男が部屋でVTRを見ているのだがカメラがパンしててそこに映ったのは・・・・・・・・・・・・。トドムンドの社長だった。曰く、
 「これこれ、これうちの曾根崎キッドやん。曾根崎デッド・エンド・ストリートのヒーロー、かつ、大バカヤロー。まあ例えて言えば、この路地のカウパー氏腺液っちゅーかんじかな。第一ピーー汁って言うてもええかな。え、こんなとこにいたの。すごいねー。でもね、このヅラ飛ばし、おれが教えたのよ。いやーやってるなー。え、このおじいが新世界キッドって言うの?ほぅー、奇遇だね、偶然だね、同じようなタイプっているんやなあ。うちのキッドも何十年かしたらこうなるんやな。ええ感じやん。まあ何事も勉強アンド経験。一回り大きくなって戻ってくるのを待ってるよー。身体に気をつけてー。おいっす」

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 「なにが、おいっす、なのだ」と曾根崎キッドは思ったが、さゆりはくすくす笑い、「と、いうわけで新世界の有名人なんですよ。時の人というか」(つづく)

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2018年02月21日

金子兜太さん

金子兜太さんが亡くなった。98歳だった。R.I.P.

さまざまな形容がある。朝日は前衛俳句運動の中心、そんな言い方。

おれなら「Punk俳句の重鎮」Frank Zappaのような、と言いたい。

金子さんは寺山やうちのお袋たち(堀内薫門下の)による高校生全国俳句大会の選者でもあった。もう65年ほど前の話だが。(結果はお袋は7位・1位は寺山修司)。

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金子さんはPMのことが大嫌いだった。なんかさあ、98歳の人生の大ヴェテランにしたら、35歳ほども下の人間などのほざく事の中にある「稚拙さ・狡猾さ」が我慢ならなかったのだろうことは想像に難くない。歳が下だからというわけではなく、そこが根拠であるところの稚拙さ・狡猾さね。歳だけが根拠なら中津の土人老人とおんなじである。いらんこと言うた。

そう「、いらんこと言う、」がおれたちの日常なんだよね。言葉で埋めるべき空間は死ぬほどある。かつ沈黙が「怖い」現代人がいる。で、ゴミみたいな言葉が溢れることになる。ゴミであるから臭う。ウンコの川を泳いでるようなものだ。

俳句の世界は真逆のヴェクトル。おれは門外漢だが、句は読む(詠むではなく)。

金子さんと長谷川櫂さんの選ぶ句は好きだった。人が出る。選ぶことも俳句である、といういことね。お袋が再開したお弟子さんたちとの句会の意味はそういうとこにもある。だから出来るだけ長く続けていただきたい。

いいな、と思うのは削ぎに削いだ作品であるから、その最終的な「詩」は色褪せ難い。サステインが長い。俳句も詩の一種ね。音楽と比べるとそこは分かりやすいかな。メロディだけではなくバックの音に乗っている「歌」はバックの音のアウトオヴデイト化という運命は避けられない。現実にそこにあるだけに厄介である。

句は、そのバックになる音を読む側が付けることができる。付けなくてもいい。

共犯的。

ご冥福(ご浄福)をお祈りしたい。お袋も間違いなくそう思っているだろう。









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曽根崎キッドの日々 21

 新世界だった。10秒ごとに画像が切り替わる。通天閣内部、パチンコ屋、別のパチンコ屋、超シブなパチンコ屋、将棋、スパ・ワールド、フェスティバル・ゲート、いずもや、映画館、スマート・ボール、寿司屋、ストリート、喫茶店、ジャンジャン横丁、たこやき屋、串カツ屋、駐車場、通天閣入り口、サウナ、朝日劇場、浪速倶楽部、通天閣歌謡劇場、ビリケン、日吉食堂、散髪屋、 新世界稲荷、動物園前駅の改札、恵比須駅。右下にも、八重勝30分、だるま35分、てんぐ10分、うずうずバーン60分、ウォータースライダー25分と待ち時間が出る。

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 新世界のケーブルTVだということはわかった。しかし、それと自分の正体が知られることにどんな関係があるというのか。
 そのうちに画面が切り替わって「しんせかいこんにちは」というタイトルが現れ、すぐに曾根崎キッドのきらいな、吉本の最近とんと見ない芸人と、通販のCMに出てくるような、化粧の濃い、胸だけが取り柄のようなおんなが出てきた。
 「いやーしかしすごいですね。またまたリクエストが100クリック超えました」「今回は別角度の映像があるんですよね」「そうなんですよ。迫力が全然違いますからね。それでは、早速ね、放映したいと思います。昨日からするともう7回目のへヴィー・ローテーションになります。で・も・今回は別角度の新映像でお送りします。キッド・タッグvs安本bros.!!!!」
 「キッド・タッグ?」いやな予感がした。
 
 おじいさんがスキン・ヘッドに吊るし上げられているところをおじいさんの斜めうしろのアングルから撮った映像で始まり、それは曾根崎キッドがまだ鯖の骨しゃぶっていたときのスキン・ヘッドの発言も記録されていた。ガラスが割れる音がした。
 「こるぁ、すんませんで済むんやったらけーさつもソニー損保もいらんのじゃ、新世界キッドやいうからこっちも気合い入っれて来たらおじいやないけ。この安本兄弟をナメとったら、寿命ちちむでぇ。まあ、今日はちょいと縮んでもらわなあかんのかなあ。あかんかもしらんなぁ。あかんやろなぁ。あかんなぁ。あかん可能性がたかい。いやあかんのよ。あかんというのが妥当。あかんにちがいない。あかんことを確信してる。もーぜったいあかんじゃなきやいやん。こるぁぁぁ、止めんかい、ぼけぇ。どこまで言わすねん、あほぉぉ。おれはなぁ、ロンリ的な人間なんじゃぁ、ロリ的ちゃうぞぉ、ロンリやぞぉぉ」
 「すんまへん。わし、そんななんやらキッドとちゃいまんねん。そこのコーヒー屋の主人でんねん。ロリかロンリが知らんけどにぃちゃんそれなんか勘違いですわ」
 「じゃかぁしぃ、ねたは割れとんねん。お前とピーーがつるんでわしらのピーーをピーーするつもりっちゅう情報はいってきとんねん。あのな、いまマンションではふつうのピーーよりピーーが高なってしもてんねん。ピーーのせいでなぁ。」ケーブルTVはプライバシーには配慮しているらしい。
 その時画面の右上に異形の人物が見えた。          (つづく)

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2018年02月20日

奈良で

奈良で、というのはちょっと違うかな?天理で、というのもまた違って櫟本という名阪天理インター降りたとこというのがmy root pointなんだけど、久しぶりに大和路快速で行く。

大和路快速なあ、、。紀州路快速というのもある。

久宝寺を過ぎたあたりから河内色(楠木正成色)が風景にも顕になり、それがしばらく経つと飛鳥ちょっと掠って斑鳩色(太子・太子とウザいのね)強調となり、あ〜あなのだが、しばらく我慢してると新装なったJR奈良駅に到着する。そこからローカル線(まほろばなんちゃら線)に乗り換え、京終、帯解、さてどう読む?な駅名が続き、ママの母校を右に見て櫟本駅に着く。櫟本も「どー読む?」に加えてもいいけど。

もうほんとに久方振りなのであって、少しぐらいは変わっているかな?とは思ってたのだが、変わっていないというわけでもなかったが、いや〜変わっとらんよというにやぶさかではなかった。路の狭さとか曲がり方とか。なんというか、旧い街だなあ、やっぱり。旧いというのはメンタルも含め。

うちの並びのママの同級生に挨拶をして同い年の息子と世間話をして、墓参りをしてきた。花は持って行ってなかったが、何故か路に薔薇が落ちていたから、カタチだけ。まあさ、ハートの問題ということで。

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最近はだーれも参っとらんな。

和爾下神社でタバコを吸って、バスで奈良まで。460円てなんなん?もうとにかく外国人多すぎであるね。東向きだけじゃなく西向き・奈良町まで進出して来てる。多勢に無勢だね。しかし彼ら、家族で仲ええな。ちょっとこっちが恥ずかしくなるぐらいの。感覚の違いね。おれたちの方が異端という気もする。「恥」の文化。

猿沢池でケバブとビールを。ちょっと食い足りんな、ということでサイゼリヤに寄る。タバコも吸える。安ワインはある。コーヒーもある。だが、サイゼリヤももう直ぐオール禁煙になるという。分煙でいいじゃん。サイゼリヤの客がそう煩いこと言わんよ。いや、マヂで。

奈良は近鉄でばかり行っていたが、奈良だけならいいが、そこから先となるとJRもいいかもしらんな。ちょっといいことも思いついたし。


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寺山とお袋の「伝説」のガード下。












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曽根崎キッドの日々 20


「しつれいします」おんなの声で我にかえった曾根崎キッドは、窓はそのままに障子の所まで行って「はい」と返事をした。
「お茶を持ってあがりました」さゆりだった。
 障子を開けると、さゆりは正座して、玄関の時と同じく三つ指ついて頭が床につきそうだった。
「入ってもよろしいですか」「どうぞどうぞ」
 さゆりは急須の蓋を開け、ポットからお湯を注ぎ、「しばらくおまちくださいね」と言った。もう夕方だった。
 ひと呼吸置いてさゆりが口を開く。
「曾根崎・・キッド・・さん・・です・・ね」
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 部下Bはおんなを迎えにマンションの入り口に立っていた。あの映像はケーブルTVでマンション群全部に流され、24倍の倍率で30代のIT企業の幹部によっておんなは35万で競り落とされた。朝までコースのはずたったが、幹部に急な仕事が入り、出るからおんなを迎えにきてくれ、と連絡があった。おんなを送ってから5時間ほど経っていた。しかし今日はビデオカメラが回っているとは言え、あんないい半玉をヤれたのは久しぶりでいま思い出しても股間が疼く。時間より早くあがるおんなを迎える。部下Bは携帯を取り出した。「もしもし、ゆうさん?特別室どれか空いてない?」

 さゆりにそう言われて曾根崎キッドはアセった。「曾根崎キッドさんですよね」
 キッド「さん」にも違和感があったが、さゆりが知っているということはあのおんなも知っているということで、その背後がいまだに見えないが、自分を知っているのは、さつきと新世界キッドのおじいさんとウタマロちゃんだけのはずだ。この3人が裏でここのあのおんなと繋がっているとはにわかには信じられなかったが、それこそよそ者の思い込みかもしれないわけで、曾根崎キッドはそうすることが安易に結論を早める予感があったけども、思い切ってさゆりに尋ねた。
 「どうしてその名前を?」
 「え。だって昨日からもう有名ですよ。知りたいですか」「知りたい」「ゆうさんには内緒ですよ」「ゆうさんってひょっとして・・・」「あら、名前しらなかったんですか」
 さゆりはTVのリモコンを手にして「いいですか」と言いながらスイッチを押した。民放と民放の間の使っていないチャンネルに合わせた。見たような風景だった。   (つづく)

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2018年02月19日

ムシたちそろそろスタンバイのスタンバイ

二十四節気で言うと本日は「雨水(うすい)」。『陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也』。

そしてその後は「待ってました!」【啓蟄】である。

『陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也』

O Meu Annversarioとも言うんだが。

まあしかし今年はちょっと特別ではあるんだね、これが。O 60 oであるからなのね。

不思議な気がするね。おそらくおれの同級生(リーマン)たちなら、なんか「キリのいい」ことがあってるはずなのね。そういうのがないから、おれのばやい、何かが一区切りということも特になく、しかもあんまり自覚もない。いいのか悪いのかよくわかんないのね。

アンチ・スペシャリストとしてジタバタし続ける、しかないんだね。もう運命と受け入れるしかない。地味に働きつつ、Life Workをこれもまた地味につづけていく。ただそれだけ。いたってシンプルだなあ。ま、いいんだが。

まあおそらくだけど、どういった境遇にいる人でも「なんとなく」先のことは見えないでしょ。そしておそらく、こちらの国は資本主義のデッド・エンド(もう眼と鼻の先)に向かって終末時計の残り2分、そんなことなんだけどね、そこはもうみんなで「見ないことにしよう」そんなコンセンサス出来上がったみたいな。ほんとどうなっちゃうのよ!と叫んでも、反応なし。

ねえ、こどものキミたち、オトナたちはキミらの将来のことなんて「考えちゃいない」んだぜ。勝手に産んどきながらね。ペットちゃうっちゅうねん、と「叛乱」起こしてもいいぐらいのものだけどね。


もう大概、五輪への興味は終えたんだけど、「アイスダンス」の「今年のテーマ」はラテンであるという。みなさん、ラテンで競技というか踊るというか。クラシックではないことで、どこかしら賑やか、華やか、ノリ、そんなことである。官能的?そうとも言える。

さてもう数日で「春の兆候」は明らかになる。もうコートの重さは流石に飽きた。今年は寒い冬だった。おのれのAnniversarioを意識するようになってくるとPrimaveraはそこに。毎年こんなことだった。
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最後の興味、コストナーちゃん。





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曽根崎キッドの日々 19

 その家は奥行きがかなりあって、しかし、曾根崎キッドはあがってすぐの階段をおんなの後について上った。一番最後に見た時に思った、印象を再確認した。おんなの後ろ姿は、その無表情とは違って躍動感があった。形のいいふくらはぎに筋肉が透けて見え、なにかある一時期集中的にスポーツをやっていたことを窺わせた。
 「ここを使って」二階の一番奥の部屋の障子を開けておんながいった。四畳半のあっさりした部屋だが床の間があり、インドの仏をモチーフにした掛け軸が掛かっていた。ちゃぶ台を久しぶりに見た。置かれてあった薄い座布団におさまり、その前に正座して座ったおんなと目が合う。
 曾根崎キッドは目を逸らした。「何か要るものがあれば、あたしか、下のさゆりに言って。お腹は?」「いや、だいじょうぶ」「お寿司ぐらいならとれるわよ」おんなは立ち上がり部屋を出ていきしなに、「あ、スニーカーありがとう。使ってるわ」と言った。
 曾根崎キッドはおんなの足が26cmだったことを思い出した。もやっとした違和感があった。
 
 おんなが行ってしまってから部屋の建て付けの悪い窓を開けてみた。川が流れ、堤防があり、そしてその向こうには巨大なマンション群がそびえ立っていた。一番下、と思われるフロアでさえ、通常のビルの5・6階に相当する高さにあった。そこから地面までは傾斜のついた巨大すべり台のような土台で壁だ。震度6強の直下型地震でも大丈夫といううたい文句だった。そういえばこの下には上町断層があった。  
 
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 曾根崎キッドは頭の中でそのマンションたちを崩してみた。巨大地震を当てはめてみた。
 強度を誇るとされるマンションのその土台があっけなく陥没し、下の階から順に柔らかなムースになって潰れていくのだった。そのマンションの乱立する地区は荒野になり、砂煙があがり、こちらの色街の人々が見つめつづけているうちに砂煙が解消し、そこに現れたのは呆然と立ち尽くす裸の男女の群れだった。色街の人々は服は着ている。しかし、誰からともなく服を脱ぎだし、それを丸め、川の向こう岸に向かって投げ出した。呆然と立っていた向こうの人々は先を争いながらそれを拾いにかかる。こちらからはさらに多くの服が投げられるがまだ足りない。人々はその服を奪い合い、おとなが子供を殴り、少年が老人を蹴り、おとこがおんなを踏みつけていた。そのうちこちらの人々は全員裸になり、もう投げるものがなくなり、目に涙を溜め向こう岸をただ見つめていた。向こうからはまだ服を手に入れられないひとびとからの罵声が響き渡っている。そのうちにまだ服を手に入れる事のできない人々が、川に飛び込み始めた。何人もの人がヘドロに足を取られ、身動き取れなくなり、力尽きながら沈んでいった。辺りを見回すと、高い建物がなくなり、視界が開けていた。ただ通天閣だけが誇り高く屹立していた。

(つづく)

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2018年02月18日

managing time

お天気を教えて、そのまま難波の夕方に消えたかったのだが、tutorが待っていてそれは叶わず、ケータイ、ipadとも充電に難ありだったこともあって一旦帰宅。まだ夕方になると寒いね。tutor宅で懇談後、帰ってメシ。

そうこうしてるうちにfemale 500mが始まる。小平さん、カッコよかったねえ。昨日の羽生くんといい、「絶対の」自信というのは宗教家なれると思う。おのれを信じきれるというのはそういうことではないのか。宇野くんも「変で」これもまた面白い。なかなかこちらの国の「decadance」興味深いと思うな。さらに「研究意欲」掻き立てるだろうな。

五輪進行しているが、もう大方興味は満たされた。スロープスタイルとカーリングかな、面白かったのは。エアリアルは凄さが当たり前すぎてね。スロープスタイルのフリーというのは面白い。序盤中盤ときて最後のジャンプ三連発。

しかしnhkのアナウンサー、バカすぎて呆れていた。「獣みたいな滑りでしたね」だって。獣がスケート履くか。非常に浅薄で、取って付けたような情報でオリンピックチャンピオンのそばまで行くなよな。

小平ちゃんのあの眼は「ヤバい『人間の』眼」なのよ。競技中の30秒あまりの「時間限定」で「ヤバいひと」になれる小平ちゃんが凄いのね。ああいう「澄んだ世界」に30秒あまりだけれども存在できることが優秀なアスリートということなのだね。そこでは時間は30数秒間ながら無限や永遠と繋がってるんだと思う。自在に伸び縮みする時間。幸せだろうね。おのれのなかの密度をマネージすることで時間は伸び縮みする。誰にだってそういう才はある。忘れがちだけども。その無限に限りなく近づいた後にゴールとともに現実に戻ってきて「はい、アナタ、36.94秒」でしたよ、ということね。ありきたりながら「超濃密」な体験だろう。

アスリートだけではなくミュージシャンにもそれはある。それどころか「どんな人にも」それはある。回復したいものだね。







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曽根崎キッドの日々 18

 曾根崎キッドは今夜の宿が必要だった。スパ・ワールドにはしばらく行けない。ジャンジャン横丁をどんどん南下していった。南下するにつれてどんどん街はシブくなってくる。おっちゃんらの数が増え、その様子も限りなく自堕落になっていく。左手に空間が開けた場所へとやってきた。大きな門の跡があり、そこはかつて意味をもった場所であることはすぐにわかった。曾根崎キッドは吸い込まれるようにその中へ入っていった。そこは過去に、というより今も意味を持つ場所だった。曾根崎キッドは、後からクラクションを鳴らされ、路の端へと移動した。ミニバンに4人の男子が乗り物色していた。屋号を表す看板が一列に並び、桃色の灯りが灯りだしたその一帯は夢の街だった。曾根崎キッドも似たような所に住んではいたが、その規模は段違いだった。ミニバンの中からは牡の体臭が外へと溢れ出ていた気がした。
 「にいちゃん、にいちゃん」おばちゃんが曾根崎キッドに声をかける。「一万円でええから」若いオンナが座っている。何軒かの前を通るうちにあるおばちゃんからは腕を掴まれたりもしながら、曾根崎キッドはその街を歩き続けた。そのうちに過去の、そこで働くオンナたちの悲惨な境遇に関する逸話を思い出したりもしたが、その街を歩き続けることは官能的だった。多分に桃色の灯りといかにも遊郭然としたそれぞれの家にやられているだけであったとしても。曾根崎キッドはエキゾティズムの虜になっていた。
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 その街のはずれまでやってきてもう引き返そうと思った時、おんながひとり玄関から出てきた。曾根崎キッドは息をのんだ。あのおんなだった。
 おんなは身体に張り付くような黄色のミニのワンピースを着ていた。一瞬驚いたような顔をしたがすぐに無表情になり、そして曾根崎キッドに手を差し伸べた。曾根崎キッドは迷った。
 「寝る所がないんでしょ」おんなが無表情のまま、口を開いた。「はなれが空いてるわ」
 おんなが、曾根崎キッドはもう気づいてしまったことをわかっているか、それはわからなかった。朝、太陽の残像の中から現れたのはこのおんなだった。ここから先は今までとは比べものにならない危険が待っている予感がしてきた。しかし、曾根崎キッドはおんなの誘いに乗ってみることにした。トドムンドのマスターがよく使うことわざに「虎穴に入らずんば虎児を得ず」というのがあった。
 おんなに手をつながれて、中へと入った。そこには、他所ではやり手ばばあの場所に若いおんなが座っていた。白いソックスを履き、三つ指をついて「いらっしゃいませ」と言った。こんなタイプの若いおんなってまだいたのか?と曾根崎キッドは思った。(つづく)

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2018年02月17日

曽根崎キッドの日々 17

 さつきと別れて曾根崎キッドは新世界へと戻った。連絡は「新世界キッドの店・ミファソ」で取ることにし、お互いがいなければ、伝言で、ということになった。曾根崎キッドの所持金が少なくなっていた。さつきに借りてもよかったのだが、なんとかなる気がしたから、それは言わずにいた。資金稼ぎだ。新しいめのパチンコ屋へ行くことにした。結構混んでいたが、よさそうな台があった。座ると右側に何か圧迫感を感じた。ちら、と見ると、完全にやくざだった。足をがっと開いているから曾根崎キッドは身体を斜にし、顔を左に向けて打ち出した。早くも大当たりがきた。新しい店はBGMがJポップで最低だから長くいる気がしないのだが、大当たりの球数が多いから本日は短期決戦で早めに切り上げる気でいた。いつものようにタバコをふかしながら打つ。2度目の大当たりもすぐにやってきた。快調だ。大当たりが終わってまた打ちながら片手でタバコに火をつける。「ちっ、ちっ」という音に気づいた。パチンコ屋はノイズの洪水現場みたいな所だから、にわかにはその音の方向がわからないが、耳を澄ますとそれは曾根崎キッドの右斜め後方から聞こえてくるのだった。そこには足をがっと開いたやくざが打っているはずだった。ちらっと振り返ってみた。座った目がそこにあった。その目は曾根崎キッドの目が、視線のターゲットとして10分前からそこに来るはずだったかのような周到さで固定されていた。
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 曾根崎キッドは一瞬たじろぎ、自分はこの男に何か悪いことをしたか、とあらゆる角度から検証してみたが何も思い浮かばず、そして視線を戻したのだった。その時、
 「おい」曾根崎キッドは振り返った。「おい、フクリュウエンて知ってるか」
 「は?」「フクリュウエンや。フクリュウエンはカラダにわるいねん、知ってるか」
「はあ?」「フクリュウエンや。お前が吸うてるそのタバコから出るフクリュウエンが、さっきからずうっとわしんとこに流れてきとんねん。お前、知ってんのか、副流煙がチョクでおまえが吸うてる煙より、一酸化炭素で4倍以上、ニコチン2倍、アンモニアにいたっては50倍やぞ。そんなことすんの犯罪やぞ」
 犯罪やぞって、ほかの犯罪しょっちゅうやってるようなおっさんに言われたないわ、と曾根崎キッドは思ったが、「すんません」と謝って火を消した。不条理に近いものを感じたが、ここはもめるとこじゃないと思ったし、この球の量なら1万5千円ぐらいはありそうだったし、両替することにした。(つづく)

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2018年02月16日

historia

ちょっとまとめなあかんな。60 o Anniversarioを前に、ということで思い出していた、過去のことを。

いろいろあって記憶を辿るのもけっこう大変なのだが、おそらくまだ思い出されてないものもあるが、取り敢えず出た。

この「出た」という感覚、今となっては何十年も前の話、もあったりして、その「責任」を取れ、と言われたとしても「時効でしょ、もはや」で返せるけど、それは喩えて言うなら地層から「かつての野グソ」が見つかってDNA調べたらおれのだった、うわ〜、みたいなこととはちょっと異なり、そこで「した記憶」はあるんだけどどれくらいの「硬さ(あるいは柔らかさ)」とかまではとっても記憶にはないんですけど、とかの方がまだ近い。そんな感じ。

ギターも歌も、決して他人ではないが、おれでもなくもないが今やったらそれやるかなあ?そんな感じ。

録音/シリーズでやってたライヴです。


Series Live : Fake Performance Unlimited/光合成の季節/脱国境の夜/Rafflesian Complex/Host Live at Sun Hall/Watch the Music/Sentimientoの実り

Records : 
No Significant Difference(AD-IF)/ルベエレ品新
Lunatic Evening(Jobless)/ルベエレ品新
最前線物語(AD-IF)/ルベエレ品新
Super Box(AD-IF)/Box Record Omnibus
De La Siesta(AD-IF)/Forus Record
Turn to the pop 2(AD-IF)/Switch Corporation Omnibus
東京ラテン宣言(Sonna Banana)/Apolon
Let's Spin(Parabora Spins)/Rafflesia
Convenience Store Cowboys(CVS Cowboys)/Rafflesia

Book&CD :
つかの間のiyashi(マルタニカズ)/文芸社

Produce :
Part Time Punks(すっぽんぽん'ズ)/Rafflesia


いやもっとあるで、なんか忘れてるで。まあ今夜にでも酒飲みながら思い出そう。








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曽根崎キッドの日々 16

白のボルボ自体が珍しく、曾根崎キッドは自分が白のボルボ・セダンを見たとき、これだと思い込んだことが、間違いのもとだったことを、おんなの白いボルボ・ワゴンに乗りこんだ時に少々悔やんだ。トドムンドの社長はクルマ好きだから、ボルボといえばワゴンがほとんどであることをいちいち説明しなかったのだろう。曾根崎キッドはチャリンコおよび徒歩のひとであったから、クルマはセダンだと思ってしまっていたのだ。

「トドムンドの社長とは?」
「昔のオトコ。あたしが捨てたのよ。あのひとに訊けば自分が捨てたって言うでしょうけど」
 曾根崎キッドは3人目の知り合いができた。名前は吉沢さつき。
「ねえ、キッド。チャイでも飲んでいこうよ」
「だばこの自動販売機のところで止めて」
 
さつきはボルボを左に寄せ、その角まがったとこの店だから、と言ってクルマを出した。曾根崎キッドが角を曲がると、店の駐車場に白のボルボ・ワゴンは停まっていた。店に入った。中近東ぽい壁の塗り方で土で作った家を模してインド風のデコレーションがされていた。奥の大きいテーブルにさつきは座って店の人だろうか、親しげに話をしていた。曾根崎キッドが向かいに座ると「こちら、曾根崎キッド」とさつきが彼に紹介する。「えっ、キッド?」「ここのマスターのウタマロさん」「・・・・・・本名ではないよね、もちろん」「て、いうか、あなたも全然ちがうよね」「ミファソのマスターの・・・?」「いや、関係ないわよ、たまたまみたい。ただし、ゆうべは一緒に少しだけアバれたみたいよ」「あのマスターがどうかしましたか」彼とさつきは顔を見合わせにっこり笑った。曾根崎キッドは「?」だったが、様子をみることにしていると、さつきが口を開いた。「あの人は新世界キッドなのよ」(つづく)


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2018年02月15日

あの眼

昨日帰ってきて店に行くまでの間TVを付けたらfemale 1000mがリアルタイムでオランダの子がオリンピック・レコードを出し、その後高木美帆、小平奈緒という順だった。高木さんも素晴らしかったが小平さんのアップの滑りに痺れた。野生動物のようなあの眼に痺れた。「カッコイイ」はスノボだけでなくていいのでは。

冬季五輪というのは、なんだろう?亜種のエキゾチズムなのかな、などと思ったりする。意識をしたのは1972札幌五輪。笠谷幸生のノーマルヒルでの金メダルに心湧いたのを覚えている。

その後、その4年前のグルノーブル五輪の存在に「気づき」、それからクロード・ルルーシュの「13 jours」も知った。フランシスレイの白い恋人たちは当時、おれには甘すぎたが(子どもゆえ)、後から聴くとFrench sentimientoだな、と気づく。sentimientoはressentiment(ルサンチマン)であるが。だはは。

そこからピエール・バルーも知ることになり、、、、、、、。

そういえば札幌のトワエモアのあの曲も良かったね。やはり、白銀のイメージは外し難く、そこには「熱さ」は微塵もないが、まあそれに当時あるいは今の若いねーちゃんが「オシャレ」の匂いを感じても罪にはならんだろうと思う。80sにはそんな「傾向」見えてた。しかし、当時はまだ全世界が70sだったわけで、そりゃいろいろ不具合もあったろうがいい時代だったことは間違いなかろうと思う。

札幌の頃はすべての競技が「ヨーロッパの」ものだった。その前にはキリーなんてスーパースターもいたと記憶する。

長野で相撲レスラーが出てきた時は、なんかなあだったが。自分の原イメージと違いすぎただけで。まあいい。

なんか、冬季の競技の浸透はサッカーとかの浸透と似てるかな。競技の広がりはいいことだが、やはりフィギュアのペアとかではロシアも含めたヨーロッパのもののようだ。「culture」などという言葉もそこでは関係がある。それは最後のヨーロッパの矜持という気もする。

おれはナショナリストでもないから、気楽に競技観戦を楽しんでいる。「すごいね〜」とか言いつつ。

すごいね〜、のひとつが小平さんの「あの眼」で、ほんと「カッコイイ」と思って、おれのセントロ ジ コラサォンに命中したのね。







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曽根崎キッドの日々 15

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「と、いうことは、曾根崎キッド?あなた」
 突然、おんながそういいだすから、曾根崎キッドはびっくり仰天してしまったのだ。話もしていないおんなからそんなこと言われたら誰だって驚く。今まではオナニー見られた中学生だったが、そんなことは一瞬にして忘れ、スに戻った曾根崎キッドはおこづかいを上げてもらう理由をママに理路整然と述べる灘中の生徒のようにクールな顔に戻っておんなに尋ねる。
  「その、と、いうことはの部分、差し障りがなけりゃ教えてくれないかな」言葉遣いまで賢そうな曾根崎キッドだった。
  「あはは、ごめんなさい、ごめんなさい。あなたのこと、トドムンドの社長にもう一度確認したのよ。ルックスとかね。そしたら社長、どうでもいいことばっかり言って肝心なことちっとも教えてくれなかったのよ。あいつは女も好きだけど男も好きだとか、突然別人化するとか、じらすセックスが好きとか、犬よりも猫が好きとか、こっちは人捜ししてるのにそんな話しかしないからあたし電話口で怒鳴ったのよ。そしたら、相変わらず怒ると可愛いな、なんていうから、その怒った声を久しぶりに聞きたかってん、とかいうでしょう。でもあたしも思い出したのよ。あの人ってヒトが真剣になればなるほど自分はふざけていかないと、場のバランスが取れん、なんてよく言ってたし、なんでもかんでもセックスがらみの話にするんだけど、その時はそれで妙に納得させられちゃうというか、ね。でもただひとつだけあなたに関してちゃんと、まあ、ちゃんとといっても、それが普通人捜しに役に立つとは思えないんだけど、ただ今は役に立っちゃったんだけど、社長が教えてくれたのはね、曾根崎キッドは何かに夢中になってる時はホンマのあほみたい、に見える。あ、これはあたしが言ったんじゃありませんからね。トドムンドの社長セッドね。」
 あいたたた、と曾根崎キッドは思った。蝉の交尾に熱中していた時、初対面の人間が一目でそれとわかる「あほ」だったとは。それにしてもトドムンドの社長のセックスねた好きはあるいみビョーキかもしらんなあ、と思うとこもある。ズブロッカ飲みすぎでへろへろになって半寝の状態のときでも、だれかがエロねたをふった瞬間、目ギンギンになって、さらに深いエロねたの嵐になっていく。とても1分前に口開けて寝てた人間と同一とは思えないし、あのおっさんにとっては世界の構図はすべてセックスで説明できるような気がする。ナガイの前にいた厨房のクミコの性格を「あいつはコレやから」と二本指の逆Vでおまんこ開くしぐさなんて、自己顕示欲の説明としてはこれ以上わかりやすいものはないな、と不覚にも感心した覚えもある。あのひとの、世の中をすべてセックスがらみのメタファーで表現してしまおう、という試み(いいように言えば)は慣れてないと客にもよくヒカレてるけど、それがセクハラにならないのはある種の才能かな、とも思う。
 「それとミファソのマスターにも聞いたのよ」
 「ミファソ?て?」
 「あなたが昨日一緒に暴れたおじいさん」
 「あぁ、ミファソって店かなんかの・・・?」
 「新世界の喫茶店よ」
 ミファソてぇ、それ、普通ドレミやろ、と曾根崎キッドは考えたが、まあ、なんでミファソかはまたおいおいおじいさんに聞くことにして。
 「と、いうことは、あなたが白いボルボの?」
 「そう。やっと会えたわね」
 「よかった」
 「だって、あなた、約束守らないんだもの」
 曾根崎キッドは昨日までにあったことを、分かってる限りおんなに話した。(つづく)

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2018年02月14日

曽根崎キッドの日々 14

「よし。では始めるで」
部下Bはカメラの三脚を用意した。すべてが整うとおんなは鏡を背に立つように言われた。部下Aはカメラを見、部下Bに合図をした後、ひと呼吸おいて、うやうやしくマタドールの一礼をし、おんなの前に立った。一本鞭を右手に持ち、左上に振り上げ一気に振り下ろした。おんなのワンピースが斜めに裂けた。そしてさらに数回鞭をクロスさせた。ワンピースはいくつかの布切れとなりおんなの足元に落ちた。おんなは震えていた。その震えがいい、と部下Aは思う。もっと震えろ。おんなはブラジャーをつけていなかった。腕を組んで胸を隠していた。腕をほどくようにあごで合図をすると、形の良すぎる胸が露になった。おんなは向こうを向くよう指示され、従った。カメラがおんなの後方45度くらいに移動する。おんなはまた胸を隠した。自分の姿を真正面から見ることになる。部下Aは鞭を左上に振り上げ固定した。おんなの顔に緊張が走った。手首だけを使って二度左右に振り下ろした。おんなの下着が床に落ちる。カメラはおんなの尻を上からナメた。その肉感を充分に記録した後、鏡にフォーカスを当てズームしていく。おんなの股間を写す。ペニスがあった。おんなはシーメールだった。最後に顔を鏡越しにズームする。恥と恍惚の入り混じった表情だった。部下Bは満足するとともに次の撮影に思いを馳せ、股間が充血してくるのを自覚した。

社長と呼ばれるおかまの男は、満足そうにDVDを眺めていた。「ほんま、ええ玉見つけてきたね。グッジョブ。それにあんたも今回がんばったな」
そう言われた部下Bは喜んでいいのか、喜ぶとまたあほなこと口走りそうで、あの脳天の痛みは忘れられないし、複雑な顔をして「はあ」と応えた。
「いや3回もようがんばったやん。これ3時間ぐらいのあいだなんやろ?」おかまの男は射精回数のことを言っているのだった。確かに部下Bはおんなの顔・胸・尻にそれぞれが一度目のような量をかけていた。
「それにこないだみたいに中に出してへんしな」
「客より先に中出ししてどーすんのよ」と一度目の撮影のDVDを得意そうに見せた時に怒られたのだった。
「このコが売れっ子になったらあんたにもボーナスあげるわ。2人でしっかり仕込むのよ〜ん。あんたちょっとこっちへ来てごらん」
部下Bは顔がひきつったが、こわごわ言われるままに、おかまの男のそばまで行った。
「頼んだわよ、期待してるからね〜ん」
そう言うと部下Bを顔を持って巨大な自分の胸に強い力で押し付けた。部下Bはつま先立ちになり、顔が半分ほどおかまの男の胸の中に埋まっていた。部下Aはにやにやしながらそれを見ていたが、部下Bのつま先に力がなくなりかけたところでおかまの男が部下Bを放してやると、まじめな顔でこういった。
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「イラマチオやられる感じに近いんちゃうか、それ」
部下Bはぜいぜいいいながら「そうっすね」というのが精一杯だった。それを見ておかまの男と部下Aは大笑いをした。(つづく)

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2018年02月13日

2/14はペキーノ・アニヴェルサリオ。

かつて太平洋戦争時に、アメリカの日系人が収容所に入れられた理由と相似形なことを「sleeper cell」なんちって。

関東大震災(1923)で実際に前科あるからね。

今日の予算委見てて「分断」を煽っているのはPMだな、やっぱり、そんな感想。

似てるかどうか?スパイ天国と言われるこちらの国だけど、もう冷戦の時代ではないから、それでもまた異なった目的で諜報員(spy)はいるだろうね。その多くはfrom USA、早い話ciaの皆様。

なんかUSAに本格的に逆らったらインフラを止める、そんなvirusを仕込んでいる、と言ってたのはスノーデンくんだったね。覚えてる?

本質から目を逸らさせる言説多いね。それが自己増殖して、それに飛びつく人たちがいて、彼らにとっては、垣間見える本質を「忘れさせてくれる」そういう機能を持ってて、だけどその場って「微温的」なんだろうとおれには思えるね。同じような意見の人たちに囲まれるって。1人になったら大方ヘタレの彼らのことだから。


高梨沙羅ちゃん、肩の荷が下りて良かったね。前回が気の毒すぎた。しかし環境が過酷過ぎて公平性が保たれてるのか保たれてないのかようわからんね。環境の変化への調整が、環境と人間力を同値とみなすことに疑問を感じた。傲慢かも、と。ほかにどんな方法があんねん?と訊かれてもにわかには答えられんけど。

寒いのももう終わるのでは。鍋も食い納めかな、そろそろ。本当に寒かったし、雪がたくさん残ってる地域もあり、ヘリは落ちるわ、波乱の2018すでにその兆しは現実化してきてる。


さて、Todo O Mundoにはグラン周年とプチ周年があり、明日2/14は中津に移転してから9 o Anniversarioです。プチ・の方だからプチらしく可愛く何かしようと思ってる。

祝いに来て〜!






posted by 浪速のCAETANO at 12:55| 大阪 ☁| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 13

 本坊庭園は池の周囲が遊歩道で所々に休憩のためのベンチがあり、曾根崎キッドは飲みかけの缶ビールを持って大きな蓮の群生している前に腰掛けた。蝉が鳴いていた。みーんみんみんみぃーん。翻訳すると「やらして〜」だが、この鳴き声の切実さからすると「やらしてくでぇ〜」ぐらいだな。しかし、蝉はいつやっているのだろうか。やはり後背位なのだろうか。自分が牡蝉ならば牝蝉の羽根なんかにフェチなのだろうか。それとも羽根をかき分けたりするときにゾクッとくるのだろうか。あの蝉の腹部といわれる部分が前後にぐにぐに動いたりするのって挿入中にはごっつい刺激なんだろうか。しかし、そもそもお互いの生殖器はどこやねん。

 「あの・・・・・」「は・・・・・・・?」
 「ちょっと失礼しても・・・」「あぁ、どうぞ、もちろん」
 つばの広いストローの帽子を被ったおんなが突然話しかけてきた。蝉の交尾に夢中になっていた曾根崎キッドはおかんにオナニー見られたような感覚に陥り、たいへん恥ずかしく情けない思いで猫背だった。曾根崎キッドは端に少しずれ、おんなが座るためのスペースを空けた。
 
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 部下Aは壁一面の鏡の前でポーズを取っていた。闘牛士の服を着、手には一本鞭を持って鏡から視線を移すと鞭を振る。スツールの上に置かれたペットボトルが弾けとんだ。ペットボトルを拾いに歩く。大股で姿勢を正して、片膝をついてペットボトルを拾う。その時ノックの音がした。「どうぞ」
 部下Bがおんなの背中を押しながら入ってきた。「言うた通り、上玉でしょ」部下Bが得意げに話す。おんなは後ろ手に手錠をかけられ部下Bを睨んでいた。部下Aは部下Bに手錠を外すように言い、おんなに向かって「もう、これからは殴ったりせえへん。ただし、おれとこいつの言うことは聞かなあかん。今日はこれからお前を6時間ほど拘束する予定やが、もう少し長いかもしらん。お前にとって楽しいことではないかもしらんが、すべて受け入れたほうが苦痛は和らぐ。目の前の人間を喜ばすことだけを考えろ」
 おんなはしばらく黙って目を伏せていたが、頷いた。水滴が足元に落ちた。

 「よし。では始めるで」  (つづく)
posted by 浪速のCAETANO at 01:26| 大阪 ☁| Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月12日

曽根崎キッドの日々 12

on the 4th day :
  
 四天王寺境内は早朝からテキ屋の人々で溢れていた。車が駐車場では収まりきれず、境内の中にまで入ってきていた。バンのテールゲートを開けるとそれがショップに早変わりという露店もあった。ここに住み着いているホームレスたちは自然に場所を空ける。曾根崎キッドはテキ屋の人々の手際のよさに見とれながら朝マックをしていた。老人と会う事になっていた。老人が身軽な足取りでやってきた。
「早いのう、若いの」「早起きは三文の得」「ふっるいのう」「あんたに言われたないっす」「わし、ちょっと知り合いみてくるわ。今日は・・」「一日ここにいます」
「あんたが昨日言うてた、ボルボのねえちゃん、来るかもしらんで」「ほんまにぃ」
  曾根崎キッドはひとりになって、自分拉致の現場へ行ってみた。マックのコーヒーはホットを買ってしまったので、半分ほど飲んだあと、早くもヤル気の太陽が四天王寺の気温を上げつつあったから冷たい缶コーヒーを買った。「いったい何度まで上げるつもり?」と太陽の方をうらめしそうに見た。
 その時、あの場面が頭の中で再現された。それは三つの影だった。二つはかなり大きく、もう一つ真ん中の影はそれに比べると小さかった。太陽の残像の中に真ん中の影が吸い込まれる寸前、おんなの顔が見えたような気がした。知っているおんなだった。

 午前中、曾根崎キッドは何をするでもなく露店のにーちゃん・ねーちゃん・おっちゃん・おばちゃんとたわいもない話をしたり、ビールを飲んだりして過ごしたが、三度ほど老人の姿を見かけた。何をしているのかわからないが、その移動の様子は精力的な印象である。昨日の一件があるから、普通のしじいだとは思わないが、見かけはやっぱりおじいさんなわけで、それが背筋伸ばして大股でとんとん歩く姿はやはり意外な気がする。忙しそうだし、今取り立てて何かを話す必要もない。曾根崎キッドはさきほど露店のおっちゃんが教えてくれた「本坊庭園」を訪れてみることにした。(つづく)
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2018年02月11日

曽根崎キッドの日々 11

 ヅラの黒スーツの背後から忍び寄って、一九の九の先端を指でつまんだ。ヅラの黒スーツは「あれ、どうしたのかな?」という素振りを見せ、右の方を振り返った。そのとき、曾根崎キッドはヅラの黒スーツの頭の動きとは逆方向にその九を摘んだ指を廻した。
 ヅラは見事にずれ、一九の九の先端がヅラの黒スーツの顔に覆いかぶさった。
 「うわっ」とヅラの黒スーツが叫んだ。スキンヘッドが振り返って、事の次第を把握したとき、「・・あにき・・」と言葉にならないような言葉を発した。そのときだった。かかとが地面に着いた老人の身体が、一度すっと沈み、そしてスキンヘッドの腕を奇妙な形で捻りあげながら浮き上がってきた。
 「あいてててて」スキンヘッドの腕は力を失い老人の身体の動きに同調し、引っ張られて前のめりになった。そのとき老人の身体が逆方向に、スキンヘッドに向かって素早く動いた。スキンヘッドの手首だけはその動きについていったが身体は前へ倒れつつあった。矛盾する動きは、より弱い部分を庇う結果となる。スキンヘッドの手首は老人にきめられ、身体の後ろへ、下へと引っ張られ、スキンヘッドの身体は空気の壁に跳ね返されたかのようにバウンドし、体中の関節の力が消え、後ろにもんどりうって倒れた。倒れる際にレジの角で後頭部をしたたか打った。
 
 「けけけ」という高笑いを老人は聞いた。あにきと呼ばれた黒スーツは九をのれんのようにかき分けスキンヘッドが後頭部を押さえ地面でもがき苦しんでいるのを見た。「おのれら・・」黒スーツは老人に向かって近づいた。しかし今、老人は目だけではなく、全身がワイルドだった。黒スーツのストレートを身体を沈めてかわすと、下からあごめがけて掌手のアッパーがきれいに決まり、黒スーツは口から赤い泡を吹きながら一度空中に浮き、どっと倒れた。

 曾根崎キッドは元に戻りつつあった。最後に黒スーツのヅラを取り外し、自分の頭に着け「こんど〜ですっ」と叫ぶと頭を振ってそのヅラを飛ばした。一九のヅラは吹き抜けになっている中央の空間を四階分、きれいな放物線を描いて落ちていき、歩いていた子供連れの家族の目の前に着地した。「ぎょっ」とした顔で父親の男が上を見上げていた。(つづく)

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2018年02月10日

綺麗事で、いい。

オリンピックは「綺麗事の祭典」で良くって、だから「建前」の嵐で良くって、だからそこをホンネという逆風の中、南北の「瞬間芸としても」融和を体現してしまったムンジェインは大したものだと思う。

綺麗事の中では「ウソでもホントに」なってくるかもしれないからね。

大統領が北の2人のNo.2と握手している時に1人だけそっぽ向いていたPMだが、カネ配らないとなるとそんなものだ。孤独。かわいそうな気もしたが、あんまりかわいそうじゃないのね、ホントは。列島のサポーターには支持されるだろう。

今回はAORという一団がいていいね。国を背負ってないひとびと。ドーピングのおかげと言えば「奇妙な話」になるけど。

そろそろ競技にも慣れてきて、スキー・スケートだけでなく、カーリングやスノボ系の競技、面白い。スノボ系の競技では「オシャレ」「カッコイイ」「スタイリッシュ」そんな褒め言葉が解説のヤツから連発される。「綺麗事五輪」にはいいんじゃないか。パラダイムがちょっと変わるね。「トリプルコークフォーティンフォーティ」なんてすごい技もある。コースの自由度が高いのもいいね。こちらの国の子たちもなかなかにスゴい。アクロバティックなもの面白い。元体操部としては。


さて、佐川くん、見捨てられそうである。やっぱきびしいね。確定申告も始まる。

PMは「嫌われてる」ことを自覚している。ただし、「私を支持してない人」がそうであることもわかっている。これからおのれに反対する人間へのあからさまな「イジメ」が本格的に始まると思う。働き方法案がまずその第一弾。

1075万円(年収)以上だけって言ってたのをバイト・非正規まで拡大できるという閣議決定。酷いね。残業代なし。

日銀総裁も続投が決まり、この「地獄をどこまでも」。出口はいらん、ということみたい。どうしたらいいのか、あの人たちもわかんないんだよね。取り敢えず今日を、というのはやってる側・やられてる側にかかわらず、共通のようだ。

そういうとこから見えてくるものは、PMは本気で「戦争で状況を打破」を考えてるんではないか、ということ。南北融和の現場にそっぽ向くのは潜在的にそれ、が頭にあるからではないか、そんな「怖い」想像も。

蓋然性だと思うよ。ズタズタにされてる、今まさに現在進行形のような。










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曽根崎キッドの日々 10

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on the 3rd day:
 月と通天閣が圧倒的な存在感でそこにあった。ジャグジーで泡まみれになりながら、曾根崎キッドはアホみたいな顔でそれを眺めていた。手首はまだひりひりしたが、お湯に浸け続けているとそのうち痛みも忘れた。
 徒労に終わった一日だった。四天王寺には朝と昼からと二度行ってみたが手がかりは掴めなかった。また明日行ってみよう、と曾根崎キッドは思った。明日は市が立つという話だった。おんなも今日は現れず、一昨日からの一連の出来事がどうも現実感が伴わず、だから曾根崎キッドは自分の仕事のことだけを考えようとした。しかし、そうしたところで謎は解けないし、手がかりもなく、よくよく考えると昨日のおんなの名前さえ聞きそびれていたのだった。目の前にそびえ立つ通天閣は、曾根崎キッドにとってこの仕事が困難なフェーズに入ってしまったことを威圧感を伴って象徴しているかのようだった。ただし、パチンコだけは1万5千円勝ったから2日ほどは経済活動なしで仕事に専念できることになる。
 
 済んだことは忘れ、ビールでも飲もうと思い、曾根崎キッドは売店や店舗のエリアへとやってきた。居酒屋へと入り、生ビールと枝豆・冷や奴、そして鯖の塩焼きとポテトサラダと焼き鳥も頼んで、5秒ほどで出てきたビールで喉を直撃する。しゅわしゅわの泡がからからの喉粘膜をこじあける。その後ふうっと
ため息が出た。曾根崎キッドがビールから土佐鶴の生酒へ移行し、鯖の塩焼きのおなかんとこをレモンと、醤油をたっぷりかけた大根おろしで食べていたとき、店の入り口辺りで大きな声がした。ガラスが割れる音もした。曾根崎キッドは気にはなったが、今、鯖の一番旨いとこでもあったし、土佐鶴もまだ1/3ほど残っていたから、そちらに注意は向けながらも、鯖の骨をしゃぶりつづけていた。また大声が聞こえた。はっきりは聞き取れなかったが「・・・・・・・・殺すぞ・・・・・」と聞こえた気がしたから、振り返って身体を斜めに伸ばして入り口を見たのだった。老人が黒のスーツのふたりに向き合っていた。店員の若者が少し離れたところにいた。黒スーツのスキンヘッドの方が老人の胸ぐらを掴んでいた。もうひとりの男はキダタローぐらいの見た瞬間わかるヅラで、しかも一九だった。ヅラならもっと普通の髪型選べよ、と曾根崎キッドは思ったが、それは嗜好の問題。スキンヘッドはかなりガタイが良く、老人は胸ぐら掴まれ、つま先で立っていた。
 老人は、「すんませんでした、すんませんでした」と繰り返していた。店員も一緒に頭を下げていた。老人の目は、しかし、ワイルドだった。曾根崎キッドはいたずら心が湧き上がってくるのを感じた。知らない間に立ち上がってすすすと黒スーツの後ろへと近づいた。そのとき老人と目が合って、その目は何かを言おうとしていたのだが、曾根崎キッドのいたずら心はもう臨界点を超えていた。

 曾根崎キッドの手は後方からヅラの黒スーツの頭部へと伸びた。(つづく)
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2018年02月09日

寒いのもそろそろ

この厳しかった寒さももうええ加減終わるのではないか。今日もまあまあ暖かそうである(外出てないけど)。

この時期のベンチマークは、外メシしたくなるか否か、だ。

大阪8度、東京9度、長崎13度とある。

昨日は北陸の雪でサンダーバードは運休。ざーんねん。「先生、サンダーバード、走ってなかったでしょ」と生徒に言われる。「そやねん」

行きも帰りも普通(途中から快速)で。帰りはいつもの缶酎ハイ・ハイボール持ち込み。いこい経由のTodo O Mundo。さらに痛飲。アタマ痛い。失敗。今水2L目だ。


昨日のムヒカ元ウルグアイ大統領のinterview、感動的だ。存在自体が感動的。こちらの国のpoliticianとかの方が一般的なのだろう。「発展途上国」としては。いまや、格差、などではなく、「class(階級)」が固定してしまった社会。途上国らしい。貧困から中流、そしてまた貧困と階級固定。行って来いだけではなく、帰ってきたら二極化していた。悪い夢が現実になっているのに、おれたちはまだ夢の中にいるみたいだ。覚めるのが(醒めるのが)怖いのだろう。確かに気を紛らせることは豊富にある。でも、いつか酷いことになる、はそろそろ織り込まれてきてる。若いヤツらの目の暗さにそれを感じてる。だから出来るだけ寄り添っていてあげようと思っている。期間限定の付き合いが多いから余計にそう思う。

力になれるのかなれないのかはわからない。だが、できるだけ。

ムヒカさんのクルマはボロのVW。

クリント・イーストウッドはボロのFORDをおのれで運転して撮影しておのれで運転して帰る。そんな人があまりいないのがこちらの国。目立たないんだよね、いるのかもしらんけど。いて欲しいけどね。







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曽根崎キッドの日々 9

 パチンコ用には5千円取っておけばだいじょうぶだろう。おんなに、スニーカーがいいと言うからスニーカーを買って、時計を見ると午後一時だった。
 「きみはおなかすいてないの?」「ビール飲みたい」「ええな」「串カツは?」「ごっつええな」
 おんなはジャンジャン横丁の中へ曾根崎キッドを案内した。何軒か有名な串カツ屋があったのを思い出した。行列の出来ているやや大きい店ではなく、こじんまりした店へと曾根崎キッドは連れて行かれた。24時間ぶりのメシだったから、そして日差しももうかなり強く、汗も出ていたし、一杯目の生ビールは、この世のものとはおもえないぐらい旨かったわけだった。曾根崎キッドは、その店が魚介類に強い店であることを素早く見抜き、ホタテやら、ゲソやらたこやら、サザエやらを食べまくったわけだった。おんなはというとビールを、飲みたいと自分では言ったくせにさほど感じ入ることなく淡々と同じペースで ジョッキを口に運んでいるのだった。

 お腹が落ち着くと、曾根崎キッドは自分の任務を思い出し、しかし、この街には知り合いはひとりもいず、どうすればその白いボルボのおんなと出合えるのか、と考えていた。隣のおんなに話そうか迷ったが、今はそうすべきではないと思った。お腹も一杯になったし、コーヒーでも飲みにいって、それからこのおんなは帰すべきだと、曾根崎キッドは考えた。四天王寺から新世界は目と鼻の先であるから、白いボルボのおんなが新世界に来ないとも限らない。軍資金はパチンコでなんとかなるだろう。あるいは、何度も四天王寺まで行ってみるか。
 焦ったところでどうしようもない。まだ焦る段階でもない。曾根崎キッドは風呂はいってきれいになろうとスパ・ワールドへ行くことにした。「今なら千円」という話だったし、仮眠もできたから。
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 スパ・ワールドへ行くことをおんなに告げるとおんなは、帰る、と言った。曾根崎キッドは、助けてくれたことに礼を言い、まだ本格的に信用するにはいたらないが、この街での唯一の知り合いにまた明日も会ってくれるかということを確認して別れた。おんなの歩く後ろ姿は無表情なその顔とは違って筋肉の躍動感を感じた。(つづく)
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2018年02月08日

ホセ・ムヒカ元ウルグアイ大統領 interview

私はもうすぐ81歳になります(1935年5月20日生まれ)。単に観光目的で、長旅をしようなんて思いません。ここに来たのは日本から学びたいと思ったからです。日本でしてみたい質問がたくさんあります。人類はどこに向かっていくのでしょう。世界の将来はどこに向かっていくのでしょう。日本は、世界でも非常に優れた工業先進国です。ですからこそ、そうした質問をしてみたい。どんな世界を夢見ているのか、それを考えずして私たちに未来はないのでは」

−−本には世界中の指導者と会談したエピソードが紹介されていますが、特に印象に残っている会談は

 「私はかなり年齢を経てきました。背負ったリュックのなかにたくさんの思い出が詰まっている。有名な人物とたくさん会ってきたが、1つを選ぶのはとても難しい。

 (しばらくの沈黙の後)

 圧倒的な印象を残しているのは、チェ・ゲバラです。彼はラプラタ川流域に大きな影響を残している人物だと思います。ただ、私が知った人物の中で、最も聡明な人物は、みなさん名前を知らないかもしれませんね。スペインが共和制だった時代の大学の先生です。文化大臣も務められました。すばらしい先生に出会うというのは、弟子の心を永遠に持ち続けることだと思います」

 「フィデル・カストロにも会いました。年は取られていましたが、頭脳は明晰でしたよ。オバマ大統領とは3度会う機会がありました。すばらしい人だという印象を受けました。頭のいい人です。おそらくアメリカ政府よりも大統領のほうが頭がいいでしょう(会場から笑い)。若いときには、毛沢東とも会いましたよ。写真を撮るためにほんの一瞬でしたが」

 〈著者ヘの質問などを挟んで、質疑応答に〉

−−ネクタイを用いない哲学について聞かせてほしい。個人的には世界はネクタイを使わないことでよくなると思っています

 「同感です(笑)。世界を変えるために闘ってきましたけれど、私の目指しているのは、ネクタイを使いたい人は使えばいい、使いたくない人は使わなくていい。そういう世界です。私は個人的には質素な暮らし、抱え込まない人生というのが良いと思っています。でも、同じ考えを誰かに強制したいとは思いません。自由のために戦っていますが、自由というのは他者がしたいことを妨害することではありませんよね」

 「質問に感謝します。ネクタイをしないというのは、ネクタイよりも大切なものがあるということを象徴しています」

−−アメリカとキューバが国交を回復した背景にムヒカさんのご尽力があったと聞いている。どうして両国の間を取り持ったのか

 「私は、オバマ大統領からラウル・カストロ評議会議長宛の小さなメッセージを伝えました。キューバの刑務所に収監されていたアメリカ国籍の囚人の健康状態を、オバマ大統領は非常に心配していると伝えました。当時すでに、秘密裏にではありますが、両国間の交渉は存在していました。交渉中にアメリカの囚人になにかが起こるのはよい状況ではないからです」

 「私たちは常に平和を導くように、物事を解決しなくてはいけない。平和でなければ被害を受けるのは常に弱者だからです。いまだに人類は先史時代を生きていると思います。戦争を完全に放棄することができたら、人類はやっと先史時代から脱却できるのです」

−−リーダーとして最も大切にしていることは?

 「私たちは矛盾をはらむ時代に生きています。多くの富を抱え、科学は発展し、技術も進歩した。そんななかで、私たちが考えなければならない大切な問題は、じゃあ私たちは幸せに生きているのかと言うことです。ひとつの側面ではすばらしい効果がもたらされました。たとえば150年前に比べて私たちの寿命は40年長くなっています。でもその一方で私たちは軍事費を毎分200万ドルも使っています。人類が持つ富の半分は、80人から100人の人が握っている。そういう時代です。つまり、私たちはみんなが生きられるためのリソースは持っている。でも、富の不均衡、あるいは格差をつくった社会的ルールに支配されています。若い人たちには私たちのこうした愚かな間違いを繰り返さないでほしいと思います」

 「命、人生ほど大切なものはありません。世界について考えるときも人生について考えるときも、あるいは貿易について考えるときも仕事について考えるときも、どうやったら幸せになれるのか、ということから考えないといけない。人生が重荷になるような、苦悩に満ちたものになるようなことではいけない。若者たちには、毎朝起きたときに、鳥がさえずりたくなるように、喜びが沸き上がってくるような世界をめざしてほしい」

 「誤解しないでほしいのですが、貧乏になるべきだとか、修道士のような厳格な生活をしなければいけないと言っているわけではありません。私が言いたいのは、富を求めるあまり絶望してはいけないということです。人生にはもっと大切なことがあります。愛情を育むこと、子供を育てること、友人を持つこと、そういう大切なことのためにこそ人生の時間を使ってほしい」

 「そういうことを意識化すること、それを文化とすることがすごく大切なことです。そういう生き方ができるような文化を醸成しなければならない。たとえば自分のエゴを満足させるために他者と競って、他者を破壊するような文化であってはいけない。みんながチームの一員として協力できるような教育を、奪い合うのでなく持っている物の価値を高めていくような教育をすればいい」

 「エゴイズムは競争を助長して、さまざまな科学的発展、技術的進歩をもたらしました、でも危険なぐらい激しい野心もあって、それを実現しようとすればすべてを破壊してしまいます。何度も言いますが、人生より価値のあるものはありません」

 「私たちには戦争を終わらせる義務があると思います。もちろん簡単ではありません。でもこれは世界の若者が達成しなければならない大義です。よりよい世界を目指すことは可能です。試行錯誤も必要でしょう。間違いはありますけれど、それがテロのような行為になってはいけない」

−−ムヒカさんのメッセージのどういう部分が多くの人を惹きつけるのか自己分析を

 「答えてみますが、あっているかどうかはわかりませんよ。私がさまざまな場で提言してきた考え方は、もしかしたら日本で伝統的に引き継がれてきた文化と、根底で通じているのではないでしょうか。日本の良い伝統文化というものが、いま、西洋化された文化によって埋もれて見えなくなってしまっている、そういう状態なんじゃないですか」

−−ウルグアイはマリファナが合法化されているが、見解を

 「私たちが目指したのは、マリファナを管理することです。ドラッグに賛成しているわけではありません。取引が存在して、消費者もいた。闇取引があるという現実は見つめなければならない。それを管理するためのメカニズムをつくり上げました。非合法組織を排除することができました。中毒者の健康問題にも対処できるようにしました。中毒者が目に見えないかたちになっていたら、手をさしのべることはできません。なにより、若者を犯罪集団の手に渡してはいけない。麻薬自体よりも麻薬を取引している集団の方が悪い。中毒からは脱却できても、組織からは抜け出すことはできないのです」

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 〈休憩時間をはさんで、午後から別室で合同インタビューが行われた。長机を挟んで数人の記者と向き合ったムヒカさんは、リラックスした様子。記者1人1人の目を覗きこむようにして会釈する。いきなり質疑応答が始まる〉

−−テロについて。ムヒカさんの考える原因と対策は

 「テロリズムは疫病だと考えている。熱狂と閉鎖性から生まれている。熱狂というのは、スポーツであっても宗教であっても政治であっても同じように危険なものです。健全なナショナリズムというのも存在しますが、度を越すと危険です。なぜ熱狂というのが危険なのか、それは盲目であるからです。信じるものだけが正しいと思い込んでいるからです。熱狂というのはすべての疑問を消し去ってしまう。熱狂は賢さの対極にあります」

 「弾圧を受けた若者たちが熱狂的な行為に走ってしまっている。この現象は増殖を繰り返しています。ヨーロッパでは恐怖が差別を生んでいます。イスラム教徒の人々は仕事を見つけるのに苦労していて、社会も底辺に近い仕事に就かざるを得ない状況にあります。これは恐怖からきていて、差別を受けた人々の中では熱狂が増幅する。深刻な現象です。感情を操作することは非常に難しい。誰もが学ぶべきことですが、違うものに対して寛容であることが大事です」

−−会見で日本人が進んでいるとおっしゃっていましたが、具体的には

 「現在工業先進国で起こっている革命というのは、マンパワーを高い知能を持った機械に入れ替えるということ。テクノロジーはすでに存在しています。月や火星に機械を置いて、遠く離れた地球からそれを操作するというようなことまで可能になっています。私はそうした技術や知識を社会的に役立てていくべきだと思っています。資本主義は、常にコストを下げ、生産性を上げることに力を注いでいます。私たちは厳しい戦いを強いられます。ロボットにはメーデーも定年退職もないですからね(笑)。ロボットは人生に役立つものでなければなれません。人生を阻害するものであってはならない」

−−戦争のない世界というお話がありました。日本には憲法を変えていく動きがありますが、どうお考えですか

 「憲法の解釈を変えるというのは、日本が大きな過ちを犯しているように私には思えます。問題は世界的なものです。一方で武装放棄をする国があって、他方では武装を拡張する国がある。経済的な観点から見ても非常に深刻なことです。世界では、毎分200万ドルの軍事費が費やされています。軍事費を半分に抑えることができたら、そのお金でサハラ砂漠に居住地を作ることだってできるでしょう。人類は素晴らしい事業を行うための資源をたくさん持っているにもかかわらず、それを無駄遣いしている。はっきり言えば、和平というのは素晴らしいビジネスなのです」

−−和平はビジネスですか

 「軍事費として無駄に使われているお金を、貧しい人や水、環境といったさまざまな問題をケアするために使うことができるということです」

−−日本国内にも政治不信の声がある。国民と政治家の関係はどうあるべきか

 「世界全体で政治的な問題が起きています。それは人類が世界的レベルでの決断を下す段階に来ているからです。一国で解決できない問題がたくさんある。ですが、世界全体の合意というものは存在しません。たとえば気候変動の問題ですが、私たちの小さな国ウルグアイでは環境を汚染しないために火力発電所は作らないようにしています。でも中国のような大国が2カ月にひとつ火力発電所をオープンしているようでは、私たちの努力は何の意味もありません。あるいは、日本が環境を汚さないために電気自動車の使用を始めたとしても、インドで化石燃料を使った自動車が使われているようでは何も解決しません」

 「グローバリゼーションというのは金融や通信といった分野で起こったことですが、政治的な面ではグローバル化しているとは言えない状況だと思います。日本だけでは解決できない問題というのがあるのです。たとえば海の汚染。これは日本だけでは解決できませんね。ですから寛大な心というのが必要なんです。そうでなければいつまでたっても私たちは内輪もめするばかりでしょう」

−−ムヒカさんのスピーチは多くの人の心を捉えているが、示唆に富んだ言葉はどこから

 「私がしていることは、考えの種をまくということです。そのなかのいくつかは芽ぶくかもしれない。そうでないかもしれない。価値のある考えというのが道を開いてくれるのです。私の言葉は私のものではなくて、古い時代から言われてきたことばかりです。たとえば、キリスト教にはこんな言葉がありますね。〈幸福な人間は服を着ていなかった〉。この人が熱帯のリゾートに住んでいたというのではないですよ(笑)。人間の幸せは物質的なところには存在しないと伝えてくれているわけですが、そうした考えというのは古い時代から存在しています」

 「歴史と過去は私たちに文明というものを授けてくれます。たとえば紙があってものを書くことができる、写真を撮ったり、病気を治すことができる。それは私たちより前に大きな努力をしてくれた人々のおかげなんです。火が消えないように番をしていた私たちの先祖、そうした人々のおかげなのです」

−−滞在中に京都と広島に行くと聞いていますが、その理由は

 「広島についてはいうまでもないでしょう。世界で起こった最も大きな悲劇の記録がそこにあるからです。人類がいかに残虐なことをできるのか、広島に行くことで見えてくると思います。日本に来て広島を訪れないというのは、日本の人々に対してリスペクトを欠くのではないかと思っています。京都に関しては、私は歴史を愛していますから、訪れざるを得ない。政治が大好きであるのと同じように、歴史に対しても大きな情熱を抱いています」

−−日本はいい国と言っていただけるのはうれしいですが、あなたが批判している「働いて捨て去る国」でもあります

 「それは日本のせいではありません。資本主義の美しき悲劇であります。この言葉は大事です、私は『美しき』『悲劇』といったんですよ。野心と技術の発展によって世界は大きく進歩しました。人類の平均寿命も40年も伸びたわけです。ですが資本主義というのは盲目で、誰もそれを止めることはできません。資本主義という文化の中で、何かを買い続けなければならない状況に陥っている。そうでなければすべてが止まってしまうからです」

 「ギリシアの古い考え方として、ほどほどにという考えがあったはずですが、資本主義は自らを止めることができず、どんどんと消費を続けてしまっているのです。私の小さな国ウルグアイでは、公共福祉の仕事をしている人たちは6時間労働を長い闘争の末に勝ち取りました。ですが彼らが何をしたかというと、空いた時間でもう一つの仕事をするようになったのです。結局8時間働く代わりに12時間働くことになってしまった」

−−日本でも「ワーキングプア」という言葉があって、経済格差が問題になっていますが、どう思いますか。改善策は

 「それも日本だけの問題ではないですね。各国で起きています。なぜなら世界の富は日に日に一点に集中しているからです。格差は日に日に大きくなっています。ビル・ゲイツ氏は1日100万ドル使い続けても、持っているお金を使い切るには220年生きなければならないと言われています。それでも彼は、世界一裕福な人というわけではないんですよ。こうしたことが起こっている一方で、さきほどおっしゃったような状況が生まれている。人類の富には何らかの上限が設けられるべきだと思います、いったい何のためにそれだけの富が必要なのですか」

 〈質問をしないのに突然しゃべりはじめたムヒカさん〉

 「私はウルグアイで、ウルグアイ生まれのタカタさんという日系人と知り合いました。彼は素晴らしいサッカー選手でした。地元のチームのキャプテンを務めていましたが、地元の貧しい子供たちとプレーをするようになりました。私は日本の人々には素晴らしいサッカー選手の素質があると思っています。小さいスペースというものにそもそも慣れていらっしゃる(笑)。ウルグアイは広大なのでピッチのいたるところに穴を開けてしまう(笑)。サッカーというのはボール一つあれば始められるスポーツですので、子供達には最適と言えると思います。グラシアス。グラシアス(ありがとう)」

 〈質疑応答を自ら打ち切るが、退場したりはせず、記者たちの名刺を受け取ったりニコニコと握手に応じたりする。記者も名刺を渡しつつ〉

−−ムヒカさん、幸せに生きるコツはなんですか

 「モチベーション(目的意識)を持つことです」

posted by 浪速のCAETANO at 05:53| 大阪 ☁| Comment(0) | 世界・地球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 8

 ということは、このおんなは少なくとも曾根崎キッドの味方ではない、と考える方が妥当である。しかし、先ほどから観察する限り、おんなの中には悪意はこれっぽっちも見当たらない。しかし、このまま一緒にいることはやっぱり何かよくないことを引き起こすのではないか。
 「きみは戻った方がええんちゃうかな」「 戻る?ああ、どっちでもええよ」「靴ないの?」「え?、ああ、そうね」「おれが買ってあげるわ」「ほんま?うれしい」「じゃあ、いこう」
 思惑と反対のことになることが、曾根崎キッドは多かった。

 曾根崎キッドはパンツのポケットを探ってみた。500円玉が1個サイド・ポケットから出てきた。トドムンドの社長から経費として5万円預かってきたのだ。このおんなの一派(かどうかはわかんないが)に奪われたのは間違いなかった。
 おんなに靴を買ってあげる、とは言ったものの、500円じゃあしょうがない。曾根崎キッドはいちかばちか経済活動に懸けようと思った。
「パチンコ、この辺にある?」「ちょっといったところ」「行こう」
 おんなに案内され、通天閣がついそこに見えるパチンコ屋に入る。曾根崎キッドはハネものを探した。見たこともないようなクラシックな台が並んでいて、どうしようか、と迷ったけれども、いちかばちかでここへ来たわけだから、いちかばちかで台を選んだ。おんなは隣に座った。「じゃあいくよ」
 大当たりは意外に早くやってきた。店のにーちゃんにマイルドセブンエクストラライトを玉を渡して買ってこさせた。小一時間ほどで玉は三箱ほどになった。その間おんなはじいっと膝に手を置き曾根崎キッドを見てい
た。
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 ふと、曾根崎キッドはパチンコ台に自分の顔が写っているのに気づいて「うわ」と叫んだ。鼻血が一本唇まで垂れて固まっていた。おんなの方を見、顔を指差して「相当やばい?」と訊くと「相当やばい」と答えながら初めて能面のような無表情が緩んだ。「ちょっとトイレ行ってくるわ、きみが打っといて」席を替わり顔を洗って戻ってくれば、おんなも大当たりを出していた。大当たりが終わって換金したら約2万円あった。 (つづく)
posted by 浪速のCAETANO at 04:40| 大阪 ☁| Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月07日

秀才ば◎とホンマのば◎

ヒマだったからずっとネットで国会を見ていた。予算委員会。

呆れるのだが、最後まで見ていた。PMは今日はいず、セメント屋がいた。そして夥しい数の官僚。川内くんはうまく質問していたが、官僚の面々は、おそらく幼少時に、こういうこと言ってみたかったなあ、こんないけないことして怒られてみたかったなあ、そういう答弁と態度だったね。何かを回復しようとしてるかのようだった。そーなの?元秀才たち。

まあキミらも人事権握られてるからね。そこは同情する。でももう出世競争もいいんじゃないの?それも習い性かもしらんが。なんかかわいそう。お勉強できて誰かに褒められる。お勉強できなかったら誰かに怒られる。怒られるのがイヤ、そんな習性あるように思えてくる。で、だから所轄のMやPMに怒られるのはイヤなのかもしらんなあ。野党議員から怒られるのはかつておかんへの「反抗」の回復にホントに見えるのね。

そうゆうのホントは中学生でやっとくべきだった事ね。カッコ悪いんだよね。

ヘリに落ちられた方が「怒りを表明した」ら、それへの反論にむっちゃバカが湧いてきた。あ〜あ。その理由の多くが「隊員が死んでるんだぞ」というもの。例えば、オスプレイで同様のことがあった際にどんな態度を取るのだろうか、彼ら?アパッチよりオスプレイの方が事故率だいぶ高い。called「widow maker」。

おのれの上に落ちる、なんてことは考えないね。確率論!

官僚たちにもだが、湧いてくる彼らにもだが、なんて言うんだろ、「human」を感じないのね。なんかそれとは違う生き物のように思えてきた。主義・信条はいろいろあっていいのね。なんか視野が5度ぐらいしかないように思えてくるね。楽だろうけど。そんなんじゃ事故るで。これメタファーではなく。


パナマ籍のタンカーの炎上・沈没。ちょっと大きい災害になりそうなのだけど、「そんなん知らんで」という人々も多かろう。報道してないから。川内くんが初めて取り上げてた。彼、鹿児島だしね。

今年の冬は寒すぎ・雪降りすぎ・flu流行りすぎ。

どこが「温暖化?」











posted by 浪速のCAETANO at 17:44| 大阪 ☀| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 7

 優先順位は、とにかくここから出ることだった。曾根崎キッドは自由になった両手を愛おしみ、一段飛ばしで階段を上り始めた。二階分上ったところで目の前にむきだしの足が見えた。驚いて立ち止まり、見上げるとおんなだった。オレンジのミニのワンピースを着てきれいに化粧をし、肩までの巻いた薄い栗色の髪だった。無表情ではあったが敵意は感じられなかった。話しかけてみた。
 「ここから出たいねん」「ここからだけでいいの?」
 妙なことを言うな、と曾根崎キッドは一瞬思ったが「うん、そうやねん、わかる?」と尋ね直す。
 「こっち」
 おんなは先にたって階段を上り始めた。曾根崎キッドはそれに続いたが、おんなのスカートの裾がちょうど顔の前にあって妙な気分だった。それでもおんなに付いて四階分ほど上るとドアがあった。おんなが開け、曾根崎キッドが続いた。歩道橋に出た。かなり長いアーチ型の歩道橋で下は動物園だった。動物園を超えて、屋台のならんでいる一角に降りた。
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 いろんな演歌が入り混じって聞こえていた。おっちゃんらがこの暑さのなかでおでんやモツ煮をつつき、焼酎を飲んでいた。曾根崎キッドも急に空腹を覚え、おっちゃんらの仲間入りをしようと思ったが、おんなの存在はこの雰囲気にはどうもそぐわない。それにおんなは裸足だった。
 
 頭を整理してみる。曾根崎キッドは何者かによって拉致された。そいつらは曾根崎キッドの手を縛っていたわけだから、なんらかの悪意を持っていた。しかしそこからこのおんなに導かれて逃げ出した。しかし、このおんなは曾根崎キッドが拉致されていた建物の中にいた。と、いうことは・・・・・・・・・・・・・。    (つづく)
posted by 浪速のCAETANO at 00:31| 大阪 ☀| Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月06日

watch your head

北のミサイルじゃなくておのれの国の軍隊やおのれの国に駐屯してる他国の軍隊の方がよっぽど危険である、がおれたちの「学習」ではないか。
JアラートのJはJの、またはJにおける何かが空から降ってくる、がこれまでの「fact」。

こないだ京都の帰りのJRの中でおれはタカラ缶酎ハイと7/11の恵方巻きを楽しんでいたが、その日、十三の7/17でも、京都駅の成城石井でも恵方巻きが大量に陳列されてるのを見て、そして帰り頃にほとんど叩き売りみたいになってたんだけども、それでも需要と供給のバランス、取れてなかった、そんな気がしていたが「恵方巻き大量廃棄」だったね、やっぱり。

恵方巻きに関しては上方から(コンビニやスーパーの仕業だが)全国展開するようになってから「下品な商売」になった気がする。こちらの国の人々の「こっちへダー・あっちへダー」って今に始まった事ではないないが、小売店の貪欲さに振り回され、それが飽和・過剰となった挙句の「愚挙」ですね。St.Valentine しかり。ヒトレヴェルでこじんまりやってる分には問題ないのよね。なんでもかんでも「大衆化」すんな、ということだ。そこらへん「分かってる」人間て少ない。若いヤツに限らない。おっさんにもいる。マニュアルだけでなんとかなるもんでもない。難しい。やれた「気」に、分かった「気」になりやすい世の中ではある。ただし、それが「real pleasure」なってるかどうか、それは本人にしか分からない。おれは、できるだけ独りよがりにならないようにしたいな、とは思う。空気読むとかとはまた別の話。できれば「一緒にイキたい」とは常々思ってるなあ。

経済を「回す」はいいが「回すことを強いられる」あるいは「回すことに不本意にも加担させられる」はごめんしたい。

乗せられてる=大衆ということである。そういうのに「うんざり」してる人たちも結構いるってことだ。マーケティングマン、楽すんなよな。というかだねえ、キミらの尽力はほぼもう「徒労」に終わることも分かんないと。

細分化されすぎた挙句の「のっぺり」した地平、それが今であるね。そんなことは40年前から分かってた。薄っぺらいのね、我々。チョロいのだ。

落ち着いた節分や、これからなら雛祭り、端午の節句、そんなものに戻るといいね、そう思う。十分「保守」だね、それって。商業主義が仲を取り持つからややこしい。諸悪の根源。乗せられるヤツは間違いなくアホなのだが、「それ以外に何があんのよ〜?」と反論されそうだが、いや、あるんじゃないかな。ただ、その評価の基準が「コマーシャリズム」を経由しないとみなさんにピンと来ないってのが問題なんじゃないっすか?

その間でうまくやろうとしてるヤツ、いるけど、もう常にバランス考えないといかんとこ、結構精神にくる。おれはもうそろそろ「降りたい」と思ってるけどね。「もう降りてるやんけ」の声も聞こえた気、したが。だはは。お客の好みに合わせることの重要性と愚かさ、そこは自分のtasteでやんないと。

みなさん勝ち馬に乗りたい。遅れちゃいかん。で、あっちへダー・こっちへダー。ほんと、愚かだなあ。

株価がなかなか愉快なことになってる。昨日がanother black mondayだったりして。









posted by 浪速のCAETANO at 14:32| 大阪 ☀| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 6

 曾根崎キッドが意を決してドアに体当たりをするとドアは開いた。人の気配はなく、直感的にここは地下だと曾根崎キッドは思い、廊下を走った。手が後ろにあるからやや斜交いになって小走りな自らの姿を「おかまみたいである」と曾根崎キッドは思ったが「しょうがないじゃないのよ」と早くも順応しつつある人格のある部分の声に「それもそうだね」と納得しながら廊下の突き当たりまでやってきた。やはりここは最下階で上る階段だけがあり、曾根崎キッドはいつもは一段とばしで上るところを一段ずつ「足上げピッチ走法」で上ったのだった。
 
 それにしてもこの後ろの縛めを解かないことには今後に関していやな感じであることはわかっていたし、ふと冷静になると鼻の詰まりが「もう限界」だった。ここはなんとしても手を自由にしなければ。曾根崎キッドは階段の手すりの角がギザギザなのに目をつけ、階段を上るときに手を縛っている紐をそこにこすりつけた。根気が要ったがなんとかなった。加減を間違えて手首を傷つけてしまったが、今はそんなことよりも鼻の穴問題の解決が先だった。いつもはティッシュをねじりこんでぐるっといくのだが、今は爪のある右手人差し指で同じようにする。曾根崎キッドは鼻の穴がけっこう大きい方だったから、人差し指を突っ込んでぐるっといってみたところ、「あいたたた」鼻の内側の粘膜を引っ掻いてしまった。鼻血が出てきた。せっかく鼻クソクリアしたのに、鼻血が固まっちゃ元も子もない。
 
 しかし、次の優先順位は、とにかくここから出ることだった。
 
曾根崎キッドは、どうして自分がこんな目に合ったかはわからないでいた。見当もつかなかった。トドムンドの社長からは、「四天王寺の駐車場で白いボルボに乗ったおんなに会え。そのおんなに協力してあるものを受け取ってくれ。待ち合わせの合図は無糖のコーヒーである」とだけ言われていた。「みなまで言うな、うっとーしい」というのがトドムンドの社長の口癖であるし、人にものを言うときも「あそこんとこ、これで、な」などと外部の人間なら「はあ〜?」なことも多く、トドムンドのみんなはなんとなく想像でやっているのか、それでもなんとかやれているから不思議だ。基本的にすぐ自分が言ったことを忘れるおっさんだから、ひょっとして曾根崎キッドに言ったことまで忘れていたら・・・などと、ぞっとすることもちらりと頭の片隅に浮かんだが、なんぼなんでもそこまで物忘れは進行していないだろうと気を持ち直した。      (つづく)
posted by 浪速のCAETANO at 04:10| 大阪 ☀| Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月05日

2・3個、不具合が進行した

skg党の有権者の組織的大量期日前投票が効いたみたいだ。名護のことだけど。

世代別の投票を見て驚く。60歳を境にoverでは現職、underでは新人、それも比率はおよそ2:1であった。

「Don't trust under 60」が正しい。

しかし分からない。基地が「おのれの市」に来ることを「歓迎」とは。「カネに転んだ」と言われてもしょうがないな。みんな、多かれ少なかれ新自由主義下にある。座り込んでるおばあたちが気の毒になってくる。

なんかもう話が通じないのではないかなあ。おれは見事にon the borderだが、下の世代への印象は、カネのためにはしょうがない、という意識への懐疑・逡巡度が低い、である。ポリシーは年代とともに薄くなるという印象もあるね。信じるものがカネだったりすることも多い。もうそれしかないんだろうなあ。

社会の変容も大きいから彼らだけを責めるというには片手落ちだが。

だが、これから「合意」って出来るの?話し合いが成り立つかね?噛み合わせはかつてないほどに悪い。

ただ、出口調査で9%勝ってた候補がほんとに負けるか?ムサシ@名護ではないのか?時系列で稲嶺さん最後に「得票数が『下がる』って」聞いたことないけどね。

まあでも名護と岸和田、ちょっと失望。少しづつまたいけないほうに舵を切った気がする。都構想もなんか総合区なんて選択肢が登場してる。そんなんいつから?という感じ。府と市と岸和田。おれは他府県の人々に対してやや恥ずかしいぞ。制度上、維新の街。

中津の駅に地下鉄・バス民営化のパンフを見つけて読んでみたが地下鉄はもともと黒字だからいいがバスに関する「少なくとも10年はサービス水準を維持します」は「10年経ったら、不採算路線はなくなります」と読めた。

あっちもこっちも「うーん、もうっ!」である。名護の新人は「自公維」に後押しされている。

不具合がすすんだね。何に向かう不具合かと言えば「緊急事態条項」ではないかな。ちょっと端折ったけど。




posted by 浪速のCAETANO at 12:28| 大阪 ☀| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 5

 「な・ん・や・と」
 社長と呼ばれたおかまの男は立ち上がると、へらへら笑っている部下Bを部屋の角まで追いつめた。部下Bはそれでもうすら笑いをうかべていたが、そのうち感情と表情が乖離し、アタマ悪い子の顔になったその時、頭を脇の下につかまえられDDTで床に打ち据えられた。あまりに見事に決まり、部下Bはしばらくの間垂直に頭で立っていたが、突然身体のすべての力が抜け、ぐにゃりと「く」の字に折り曲がって動かなくなった。おかまの男は立ち上がり、何事もなかったかのようにソファへ戻った。部下Bは最近この仕事を始めたばかりだった。震えている部下Aにおかまの男は
 「ええかげんにしとかな、次はあんたが女やで」とドスの効いた声で言った。「さ、お仕事お仕事、この子にもしっかり教育してね〜ん。死んでないし」
 部下Aは口から泡を吹き失神している部下Bの足を持って引きずり後ずさりしながら部屋を出て行った。
 おかまの男は、携帯電話をポケットから取り出し、どこかへかけ話しだした。「ゆうちゃん、きのうのこはまだ・・・・・・・・・」



 暗く息苦しかった。原因はわかっていた。鼻が詰まっているのだ。空調が寒いぐらいに効いていてハナ水が垂れてそれがハナクソ化して鼻の穴を塞ぎつつあった。曾根崎キッドはただでさえ、いつも片方の鼻が詰まっているのだが、今はその詰まっていないはずの右の鼻の穴にハナクソがどんどん増殖していた。手は後ろ手に縛られ、自由が利かなかった。ちょっと考えだすと、もうパニックになりそうだった。頭がかーっと熱くなったが、しかし足は自由だったので、なんとか立ち上がりドアをめざした。目は暗闇に慣れて少し明るい部分を確認した。そこがドアだった。(つづく)


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2018年02月04日

busy on the weekend

初めての子たちだから若干気を使う。問題ないんだけど。

ぜにや@新世界へ。もつ鍋と雑炊で酒を飲み。うろうろ。しかし寒かった。ジャンジャン横丁から高架をくぐったところ、いつもここにはガットギターの演歌、唱歌、軍歌のおじいさんがいるが、今日は違った。

アイリッシュフィドルのおっちゃんがいた。「お、アイリッシュやね」と声をかけると、おっちゃん喜ぶの巻。「初めてそんなん言われたわ」
そんなことで、しばらく話、演奏、話、演奏。厚着してるから楽器が遠い、と。知らんがな、なのだが今日は確かに寒い。ほんと、寒い。夜は雪マークになっている。

ジャンジャン横丁はじめ、新世界も変わってきている。悪い方に。東京資本の店、さらに増えてるし、だるまも勢力広げすぎちゃうかなあ。取って付けたような射的とかいらんと思うが。日活も無くなってしまった。

おれはもう行く店決まってるから構わんが。でもね。

昨日今日とやや疲れた。週末が忙しい。

さてまた一週間が始まる。今週は休めないな。まあ覚悟の上だったけど。入試第二弾が始まるね。
posted by 浪速のCAETANO at 18:37| 大阪 ☀| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 4

on the 2nd day:

 陽炎がたちあがっていた。「水、撒いても撒いてもわややな」珈琲屋の老店主が店のカウンターの中にいる妻に聞かすでもなく呟いた。「おとうさん、もう三時半よ。商店街の集まりでしょ」「ああ、そやった」
 老店主はギャルソン・エプロンを外し、カウンターの上のたばこを取り、外へ出た。
 
 ビルの一室から通天閣が見えている。反対側の窓からは超高層マンションの土台の一面の白い壁が見える。
 おかまの男が部下たちに向かって尋ねる。「ね〜え。来週のショーの子たちは手配ついたの〜お」
 部下Aが答える「いえ、そやから今週の子らの髪型と化粧変えてやらなあきません」
 「何週間、女ばっかしつこてんのよ。あんたら、ちゃんと仕事してんのか。再来週までにはぜったいに見つけといで」
 「はあ、そう言われますけど、半玉の絶対数が少ないし、半玉でもちんちんまだ切ってないのんなんかごっつレアでっせ」
 「そ〜や〜、だ・か・ら、値打ちあるんやないの。わたしもあっちこっち手は打ってるけど、これはあんたらの仕事やからね。いいこやから、再来週までには探しといてね〜ん」
 部下Bが軽口をたたいた。「それやったら、社長がやったらどうです。趣味と実益って感じ?」
 部屋の空気が一瞬にして凍り付いたが、部下Bはギャグの後、観客からの反応を待っている漫才師のように何かを期待した顔で誰かからの反応を待っていた。 (つづく)


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2018年02月03日

worked

普段働かんおれが、よー働いた本日。

自分ご褒美は、R/F1の、大羽イワシの代わりの大羽イワシフライ明太子内蔵と小エビフライ、フレッシュサラダ、ボルドーの白。普通列車、高槻から快速内での宝缶酎ハイと7/11の恵方巻。

我儘に生きてると思うが、これが望み。望みを叶えるのが〜生活における実践というものである。

明日は難波。手帳なしではやっていけない。手帳はUnited Bees。かれこれ10年ぐらいになるかなあ。最初は高島屋で見つけた。それまではw/o
手帳でやれてた。シンプルな人生だったということだ。外仕事もひとつだけだったからね。家のetrangedicostaricaのカレンダーを汚すだけでイケてた。もう今は無理になってしまった。

規則的と不規則がないまぜになっている。「変化」は望むところだからいいんだけど。リーマン挫折組だしね。退屈が怖い。いや怖くはない。録音すればいい。ほんとだ。それはそれでいい。忘れてた。今日働きすぎたからだ。でももうすぐ今年度のそれらは終了する。

Joy Divisionのout of controlがいつからかずーっと鳴っていた。イアン カーティスは若くして首を吊った。その後彼なしのバンドはNew Orderとなっておれからすると「意外な、変な」ブレイクをしてしまった。ようわからんなぁ。おれは「Love will tear us apart again」のカッコよさに40年やられてるがそれはイアンカーティスが自殺したことと関係あるだろうか?

最近、007をよく見ている。シリーズというのは「悪くない」な、と思う。架空の人物が、架空なんだけどもみんなの心のどこかに実在の人々と同じように場を作る。おれは、trekeyだからピカード艦長はじめデータ少佐、シスコ大佐、ジェインウェイ艦長、もちろんセヴン オヴ ナイン、Q、キラ少佐、カウンセラートロイ、トゥポル、そんな人々、もちろん架空ではあるがおれのハートの数%を占めさしむることに抵抗しない。むしろ歓迎。

かつて、スペンサーがTVドラマ化したことがあった。「どうやったん?」と誰かアメリカ人に訊いてみたいものだが、ホークはベンジャミン シスコ大佐だった。ホークの「アン ハ」をリアルに聞いてみたいものだ思ってた。

明日は難波校。終わってどこでどう酔っ払うか。それが悩みのタネじゃん?











posted by 浪速のCAETANO at 21:37| 大阪 ☀| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 3

 視界の下の方に影が見えたが気にはならなかった。まだ十分ほど余裕があるはずだった。影が近づいてきていた。その影は三つあった。その近づき方に少し違和感を感じ、顔を太陽から正面に向けた時、その影の動きが速かった。曾根崎キッドの目には太陽の残像が残っていて、真ん中の影の動きはその残像の中に吸い込まれた。その時首筋に鈍痛が走った。

 十分ほどして、鳥居から白いボルボ・ワゴンがゆっくりと境内へと入ってきた。そしてさきほどボルボ・セダンが停まっていた場所へとスムーズにバックで停まった。右のドアから女が降りてきた。仕立てのいい軽そうなツーピースにバックバンドのパンプスを履き、大きめのサングラスをしていた。辺りを見回すと、表情も変えず自動販売機のところまで大またで歩き、無糖の缶コーヒーを買った。リングを引っ張って開け、口をつけそして辺りを見回した。それから女はゆっくりゆっくりコーヒーを飲み、もう一度辺りを見回し、意を決したかのようにボルボに乗り込んだ。急発進し、タイヤを鳴らして駐車場を出た。左の窓がするすると開き、何かが飛び出した。それは弧を描いて、自動販売機のそばのゴミ箱へと吸い込まれた。コーヒー缶だった。白のボルボ・ワゴンは鳥居の前の信号を無視し上町筋を南に折れて走り去った。  (つづく)

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2018年02月02日

突然の(自分でもビックリ)

サンダーバードで行って、ハイボール飲みつつ普通(高槻から快速)で帰ってくる。終わりかけのいこいでちゅるっと飲んで店へ向かう。そんな木曜日、昨日。

サンダーバード、いいねえ。旅情を誘う。寿司食いに行くか、金沢。

特急と言えば、おれは反日小学生から教えてもらったのだが、スーパーはくと、もええで、ということだった。同じホームからこうのとり、というのも出ていた。

スーパーはくとは鳥取〜倉吉まで行くのね。なるほどね。

こうのとりは城崎温泉までか、なるほど。

そう考えると、あの殺伐とした一般車両の1…10番線とは全く違う空気が存在することが、もう今は分かる。11番線は、JR大阪駅の「特区」であるね。ハレの11番線。寝台車なき今、新幹線とは異なる特急に望みをかけるしかないのではないか。いや、マヂで。地方に行って仕舞えば、新快速・快速で十分だが、都会〜地方の移動は何と言ってもリクライニング・足組める、そんな特急がいいな。

突然、鉄道に目覚める!

速すぎない。ここがキモ。おれとしては雪や突風で30分〜1時間遅れてくれればもっと嬉しいか、と。出発時間ではなくて乗ってる時間の話ね。

いや、寿司食いに行くか。金沢には行きたい寿司屋が3軒ほどある。そこから富山、新潟(村上)へと足を延ばすのもいい。この時期特に魅力的であるね、日本海側。突然行こう。思い立った日に行こう。



今日はパンを焼く。水は使わない。ふすまの入ったパン。胡麻・胡桃・レーズン。テキトーにやるとまあまあ上手く出来る。


「曽根崎キッド」連載始めました。
posted by 浪速のCAETANO at 14:31| 大阪 ☁| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 2

on the1st day:

 曾根崎キッドが地下鉄の出口を出たとき、ある匂いを感じた。特に好きとか嫌いとかの判断の前にそれは鼻の穴からから脳のどこかへチョクで到達し、かたちを変えた。もう一度その匂いを思い出そうとしたがもう無理だった。無理ではあったが、その匂いの存在は曾根崎キッドに刻み込まれた。
 
 曾根崎キッドは空腹を感じ、トドムンドの社長が「食べるといいよ」と云っていたとんかつ屋をさがした。「末広」というその店はすぐに見つかり、とんかつ定食を食べた曾根崎キッドは四天王寺へと向かった。制服の女子高生たちが帰っていた。曾根崎キッドは四天王寺にやってきた最初の日から女子高生につきまとわれたら、どうしようか、仕事できないじゃないか、と懸念したが、彼女たちはおしゃべりに夢中でヨコモジのたぶん大阪の芸人だと思うが、その話にキャッキャ・キャッキャで曾根崎キッドのことを見向きもしなかった。
 
 鳥居をくぐって境内へ入る。しばらく歩くと駐車場があった。曾根崎キッドは真っ白のボルボをさがした。奥から二台目に白のボルボ240のセダンが停まっていた。約束の時間にはまだ十五分ほどあったから、目の前にある自動販売機から無糖の冷たい缶コーヒーを買い、たばこに火をつけた。
 
 陽射しがやや強く、曾根崎キッドはサングラスを忘れたことを後悔したが、昨日まで雨続きだったこともあって、やっぱりお天気はいいなあ、と眩しかったが太陽に向かって目を細めた。視界の下の方に影が見えた。                                      (つづく)
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posted by 浪速のCAETANO at 13:22| 大阪 ☀| Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月01日

曽根崎キッドの日々 1

「キッド meets the other キッド」その1
 曽根崎キッドはトドムンドの社長に頼まれて四天王寺まで行くことになったが、一週間帰ってこなかった。デッドエンドストリートのみんなは少し心配していたが、でもきっと曽根崎キッドのことだから、ふらっと戻ってくるよ、あるいは、もう帰ってきてるのかもしれないが、気が乗らずに来ないのだろう、などと無責任に噂していたその夜、曽根崎キッドが帰ってきた。
 
 髭が伸び放題で変な寝癖がついてて、ふらふらとトドムンドのドアを開け、アイちゃんが思わず「ぎゃっ」と声を上げたとき、そんなことにはかまわず、曽根崎キッドは「おじやが喰いたい」と声を漏らして、それから倒れ込んだのだった。
 
 それから24時間きっかり3階のソファで寝て、目を醒ましたときにはもうトドムンドの営業が始まっていたから、抜き足差し足でこっそり階段を降りて1階までやってきたところで客のオンナと出くわし、また「ぎゃっ」と叫ばれたわけだった。
 
 「キッド、髪の毛すごいで」「あぁ、そうか、そうやった」「サウナでも行ってくる?」「そやな、あ、それとこれ社長に頼まれてた、例の」「なにこれ?」「いや、例の、って言えばわかるねん」「はい、わかりました」  
(キッドの身になにがあったのか・・・・・・・?  つづく)
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2度目の戊戌

「fluに罹ればいかんですむかも」

ちがう。PMの場合は「ウンコ止まらない病」でしょ。開会式で漏らしてくれたら面白い。漏れた瞬間カッチンコッチンになったりしてね。マイナス20度と言われてる。

一応、予算委は時間あれば見ることにしてる。本会議の不毛よりはマシだと思うからだ。だが、セットはマシなはずなのに、内容は「毛生えんなあ」が最近の印象。

うーん。


さて最も寒い2月が始まる。今年は1月が寒すぎて耐性できた気もする。だけどなるべく外出たくない。活動量の落ちる時期だ。ある日など、100mも歩かない。時々歩き方を忘れる。骨には良くないと言うが。

今日は江戸ではヨタロウちゃんのbd liveだね。彼はジャスタリトルビット先輩である。一つか二つ。いろんな活動してる。演劇向きだった。

還暦の先輩。まあ、こちらにもかおるちゃん、キングちゃんといるが。

十二支と十干(ジュッカン)の組み合わせは最小公倍数が60になるから十二支と十干の同じ組み合わせは60年に一回となる。今年は「戊戌(ツチノエイヌ)」その表すところは;

戊の「大いなる繁栄」と戌の「滅亡」の相反する威力により、どちらかに転び、吉と出るか凶と出るかは「?」ということらしい。

もう始まっちゃったから、なんとも言えんが、2018、改めてみなさまに幸運が舞い降りますように、と月の初めに思うわけだったよ。おれは「半凶」であるから諦観。


「Don't trustover sixty」「Don't trustunder sixty」と銘打った「戊戌ライヴ」をやろうと思ってます。

「over」の部は3/23(Fri.)、「under」の部は店の21周年と絡めて。


posted by 浪速のCAETANO at 14:38| 大阪 ☔| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする