2018年02月23日

chinese,russia&the world

容顔如玉 容貌は宝玉のごとく
身姿如松 姿は松のごとく
翩若惊鴻 飛ぶ姿は白鳥のよう
宛若遊竜 まるで竜が遊んでいるようだ


上記の「4言絶句」は中国のアナウンサーの即興の(ていうても少しは考えてたろうが)。羽生くんのことだそうだ。

Amos Garretteのギターなら「像醉酒的神」。まあ雰囲気はある。

中国語の、というか中国の存在感、日に日に増している。阪急の駅のアナウンスでもjapanese,english,chinese,koreanが普通である。「次の宗主国?」さて、どうだろうか?Naturalと言えばこんなにNaturalなこともない?

我が物顔のchinese touristsに日頃ムカついてるみなさんにおかれましてはどうなの?

おれもイラっとはするよ。だけど、人による。対日本人であってもそこは同じじゃないかい?知りもしないのに、好きとか嫌いとかないんちゃうかな。

時間もかけて知り合った中国人たちはまたちょっと違うかな。おれを経由してるからだけかも知らんけどね。まあいいじゃないか、それでも。


さて、漢詩、漢文は受験生からも距離があって(センター受けないヤツらには全く要らん)、真面目に勉強する気にならんのが実情だけど。

好きな詩;

<春望>       杜甫

国破山河在

城春草木深

感時花灌涙

恨別鳥驚心

烽火連三月

家書抵万金

白頭掻更短

渾欲不勝簪


「都長安は破壊されたが、山河の姿は変わらず。

壊れた町にも春は来て、草木は青々と茂る

時世を思えば、花を見ても涙が溢れ

家族との別れを嘆き、鳥の声にもハッとさせられる

戦乱の続くこと数ヶ月に及び

手紙が届けば、それは万金の値打がある。

白髪頭を掻き毟れば、髪はいよいよ薄く

これではとても冠を着けて簪を差すこともできない」


最初の二行だけが有名すぎるけどね。悲痛な叫びがその後に続く。


芭蕉も「古人」のように「旅に死にたい」と言うてたよ。古人とは杜甫・李白や先輩西行らのことだけど。


今の中国語は簡略化されすぎてて若いヤツの書く中国語は却って分かりにくかったりするからちょっと厄介なんだけどね。今外国人(特にchinese)なしでは大阪の小売業成り立たないだろうし。いや、善かれ悪しかれその存在感が増してくるのがわかる。


オリンピックももう最終盤だね。冬五輪はアレだね、「位置エネルギー」ね。エレルギー保存の法則で成り立つ競技ばっかりで。夏五輪がほぼ「一人力(いちじんりき)」による競技であるのに対して、だから速さ・高さ・距離がとんでもないことになる。

これからコストナーちゃんのおそらく最後の演技とザギトワ、メドベージェワのとんでもない完成度のフリーを見よう。ザギトワなんて、彼女を嫌いとか言えないでしょ。完璧すぎて。「黒鳥」素晴らしかったもんね。バレエの国ロシアの逆襲。「世界」がそこに存在してて、そこに参加できてる宮原さんや坂本さんは幸せだと思うね。頑張ってね。


「北海道弁を、子供たちが真似するから放映やめて」とか言う偏狭というかサルというかそんな親がいる国からは遠く離れた「現場」がそこにはあるからね。






posted by 浪速のCAETANO at 09:36| 大阪 ☁| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 23

「なにが、おいっす、やねん」と曾根崎キッドは思った。そもそもトドムンドの社長に頼まれてこの街へやってきたのに。「そんなとこにいたのー?」はないだろう。それに「なにが、カウパー氏腺液やねん。よーわからんぞ」帰ってから確かめねば。
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しかし、正体バラしてんのトドムンドの社長やん。曾根崎キッドは敵と味方が斑に入り混じったところに放り込まれたと思った。
「では、わたし、仕事がありますので」さゆりが部屋を出て行く。「どうも」
映像はまた新世界のさまざまな場所へと切り替わった。曾根崎キッドは立ち上がって窓のところまで行き外を見た。男が足元のふらついたおんなを抱えながらこの家へと入ってきた。

顔が売れてしまったこの場合、これはメリットなのか、デメリットなのか。それにしても長い一日だ。あまりにいろんなことが起こり、いろんなことがわかった。わかったがしかし、まだ゛わからないことが多すぎることもわかってしまった。そして、変なとこで顔が売れてしまった。吉沢さつきに会いに行こう。そもそもトドムンドの社長はさつきに協力してくれ、と言っていたわけだから。ミファソへ行ってみよう。

曾根崎キッドは玄関で靴を履き外に出ようとした。さゆりの姿はそこになく、長い廊下の先でひとが喋っている声がした。おとこの声とおんなの声。さっきやってきた男女だろう。ゆうがにゅっと顔を出した。
「キッド、出かけるのね。遅くなっても鍵はかけないでおくから」「ありがとう・・・・・・・・・・ゆうちゃん」ゆうはにこっと初めて笑った。曾根崎キッドが、それに応えて笑おうとした時にはその顔はすでに無表情へと戻っていた。

ミファソへ行くと新世界キッドのおじいさんがいた。曾根崎キッドを見て、笑いながら「また、えらいことになっとんなー」と他人事のように言うから「たのむで、しかしー、ですよ、ほんまー」「カズさん、ばらしてまいよったな、あんたのこと」
 「えっ、社長のこと知ってはるんすか」 (つづく)
posted by 浪速のCAETANO at 04:33| 大阪 | Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曽根崎キッドの日々 22

 異形の人物は目が血走り、その表情はうすら笑いの中にある種の集中を見せ、悪魔的でもあった。キャプションと↑が付いて<曾根崎キッド >とあった。「えっ?」と曾根崎キッドは声を上げた。さゆりは「ね、わかるでしょ」という意味だろうか。曾根崎キッドの方を向いて頷いた。曾根崎キッドはなかなかショックを受けていた。自分がイッちゃってる時の顔はあんななのか、と思うと、自分が他人なら「受け入れられない」と思ったし、第一その様子が極端に異様だった。しかもそいつは眼球を上に集めて「けけけ」と笑い声を上げた。その時おじいさんが画面からすっ、と消え再び画面に現れ、スキンヘッドの歪んだ表情が思いっきりこちらへ近づいたかと思うとおじいさんの身体と共に驚くべき速さで遠ざかり画面から消えていった。ゴツンと鈍い音がした。
 そして髪の毛が顔を覆ったおとこが映った。そいつは左右対称に前髪をかき分け、一瞬静止したかと思えば、「おのれら・・・」と声を張り上げおじいさんに向かって右ストレートを打ってきた。顔面に当たったように見えた。そしておじいさんのアタマは画面から消えていった。一瞬おとこの目が泳いだ。そのときおとこの顎が変な角度ではね上がり、口から赤いものを吹きながらゆっくり画面から消えていった。次のショットでは後頭部を押さえて痙攣しているスキンヘッドの男と、ズラがずれ、口のまわりを赤く染めて動かない2名の姿が映し出された。後ろに現れた悪魔的な男は二人をぴょんぴょん跨いで跳ねながら、「けけけ、けけけ」と笑い、口のまわりが真っ赤な男の頭を跨いで立ち、膝も曲げずに前屈し、男の頭に手をかけ、ズラを外した。そして店から出、ヅラを自分が装着し、二三度首を左右に振り、「コンドーですっ」と叫びヅラを飛ばした。そこで映像は止まった。口が歪み、両目は真ん中上により、そしてヅラは頭部から外れて50cmぐらいのところで浮かんでいた。
 さらに驚いたのはその後だった。その吉本の司会の男が部屋でVTRを見ているのだがカメラがパンしててそこに映ったのは・・・・・・・・・・・・。トドムンドの社長だった。曰く、
 「これこれ、これうちの曾根崎キッドやん。曾根崎デッド・エンド・ストリートのヒーロー、かつ、大バカヤロー。まあ例えて言えば、この路地のカウパー氏腺液っちゅーかんじかな。第一ピーー汁って言うてもええかな。え、こんなとこにいたの。すごいねー。でもね、このヅラ飛ばし、おれが教えたのよ。いやーやってるなー。え、このおじいが新世界キッドって言うの?ほぅー、奇遇だね、偶然だね、同じようなタイプっているんやなあ。うちのキッドも何十年かしたらこうなるんやな。ええ感じやん。まあ何事も勉強アンド経験。一回り大きくなって戻ってくるのを待ってるよー。身体に気をつけてー。おいっす」

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 「なにが、おいっす、なのだ」と曾根崎キッドは思ったが、さゆりはくすくす笑い、「と、いうわけで新世界の有名人なんですよ。時の人というか」(つづく)

posted by 浪速のCAETANO at 04:25| 大阪 | Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする