2018年04月08日

曽根崎キッドの日々 66

    さゆりは頬を皮に押し付け、そして背中を反った。それが挑発的なことも分かった上で自分もそうしたかった。もっと尻を高く上げたかったがあん馬のようなものを股で挟み込む形になっていてもどかしかった。しかし、片足ずつあん馬の上にのせようとしてもがいた。その様子にオトコが
「おお」
と声を上げた。夏木マリが
「わかったわ」といい片足を乗せることを手伝った。
 さゆりはあん馬の上にこれほどのいやらしい形はないというほど尻だけを高く上げてそこで静止した。しかし下腹の柔らかいカーブが波打っていた。注入されたアルコールはさゆりの腸壁から即座に吸収され体内を巡っていた。さゆりは酔い出していたのだ。


 周囲の赤い色は突然消え、さゆりは熱いものの中にいた。その熱いものとは自分のことだった。アルコールがめまぐるしく駆け巡っている自分のカラダの中にいた。さゆりは少し安心したが、アルコールはカラダの自由を利かなくさせ、カラダのすべての粘膜の快感を最優先させようとしていた。まだそれに抗うキモチは残ってはいたが、倫理は薬物にあっという間に負けてしまう。さゆりはひさしぶりに一人になった。そして自分のカラダを愛おしく思い、それが他人に最初は強制されていたとしても、自分の快感は自分だけのものであり、それに他人がどんな感情を抱こうと知ったことではなかった。どこまでも尻を高く上げ、内臓までも人目に晒してしまいたかった。そして誰でも何でもいいからその粘膜に刺激を与えて欲しかった。そう思ってさゆりは尻を振った。
「ほら・欲しがってるわよ、サトル」
「今度はそこをやるで。下に降ろすわ」
「ここでこのポーズがいいんじゃないの。あんたが上にのぼんなさいよ」
「そうか」
 オトコは斜めになったあん馬状皮の台の一番低いところに足をのせ、上からさゆりの小刻みに震えるカラダを見下ろした。頬を皮に押し付け呼吸が乱れ、その横顔は悩ましく、柔らかな背中には赤いラインが入り、腰の辺りでくびれ、そしてそこから急激な角度とヴォリュームで二つの丸い球体がそびえ立ち、それらは大きく開いていた。
「角度に無理があるわね・あたしが手伝ってあげる」
 そういうと夏木マリは立ち上がり、キッチンへと消え、エクストラ・ヴァージン・オイルのボトルを手に戻ってきた。掌にたっぷりと注ぎさゆりの尻のうえからそれは細い糸となって肛門に落ちた。さゆりの肛門にオイルが溜まり、そしてそれは呑み込まれた。
「おどろくな」
 残りのオイルをオトコのペニスに垂らし掌でぐるりと全体になじませ、二三度しごき、手で誘導した。窓際で影が動いた。(つづく)

posted by 浪速のCAETANO at 08:06| 大阪 | Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

使いこなす、まではまだまだ

【ホモ モーヴェンス】だった。

18ticketが3日分余っていたのだ。北方面・南方面・北東方面・東方面・南東方面・西方面・北西方面、といろいろあるわけで、大阪駅まで行くなら、そこから「本日の可能性」に関してオプションの「束」として迫ってくるわけよね。腹決まるまで、あーでもないこーでもない、楽しくもあり、しかし失敗すんのやだな、そんな逡巡。

本日の選択は4番線。北西方面ということになる。ちゃんと乗るのは二回目、かな。尼崎を越えて宝塚方面。里山地帯が続く。最近海ばかり見てた気がするから、新鮮であるちょっと。海のエメラルドグリーンと木々の緑はその刺激を受容する箇所が異なる気がする。

川が流れ、終わりかけの桜がその川沿いに並ぶ、というのは常道だと思う。そこを歩く中高年の団体。田舎らしい光景だなあ。学生はおるが若者が少ない、が田舎の特徴。日本全国で展開されてる現象だ。

1時間半ほどすると快速の終点「篠山口」に到着。30分ほど時間があったので降りて散策。

見事に「な〜んも」ない。小腹が空いていたからなんか店ないかなあと思って歩くが「店」などはない。いや、あった「廃屋のような」中華があった。「本場中国の味」そう書いてあった。店の壊れ方が中国の内陸地区のそれに似ていたが、それをもって店主が「本場中国の」と申されているのではないだろう。

Tullysカフェラテでお茶を濁すが、これ、マズぅ。買わんほうがいいよ。

福知山行きの各停がやってきたから乗る。田舎の各停はロングシートじゃないとこがいい。おれは電車そんな詳しくはないが、大阪駅の11番線のあの非日常感を構成する「こうのとり」が追い越していく。「おお、こうのとり」などと心の声が聞こえる。iPadの地図で確認するなら軌道は西へと一旦向かい、そこからぐにぃとヘアピンして北西方面へと伸び、その先に福知山がある。明智光秀の。光秀は今でも地元の人々には慕われ続けているという。秀吉と光秀を「勧善懲悪」の目で見るのはさすがにもう無理だ、とはおれでもわかる。ええ歳になったみなさんなら、そんなに「単純」ではなかろう。

しかし、わからない街だからしぶしぶ、ぐるナビなどを使ってみるのだが、一般論だが、そこに軒並みチェーン店が並ぶというのは「哀しい」ことである。ランチ、と検索するとそんな様子で、あいたたた、だったが、単にグルメだとそうでもなく安心した。まあ、そうは言っても、降りてしまえば、短期記憶はきれいに消えて、五感フル稼働の「Stranger in strange town」となる。

「なんかある」のを「なんとかめぐりあう」のはやっぱ、ちょっとした才ではある。偶然を含めても。偶然を「呼ぶ」態度も確かにあるのよ。

昼メシには微妙な13:56着だった。某衆議院議員と18:15からの対談というか放談というのが予定にあって、そこまでに帰るには14:56の電車に乗らなければならん、となると、勝負は早い。

こういった街ではホテルがいい仕事をしている。ホテルのレストランが非常に庶民的なのね。かつ、地産の食材も結構充実してるという利点もあるのね。で、迷わずArk hotelのレストランにはいる。軽めの定食に地産食材の一品ものを組み合わせてビール。何度も言うように量、食えないのだ。それでもこの冬、少し量は増えたが。塩さばの定食に、手羽先、ポテサラ、そんなもので充分なんだよね。手羽先(最近サイデリアでの修行で食えるようになった)が大きく、焼き方が非常におれ好みのパリッパリで美味かったよ。

ホテルのロビーでタバコを吸い、ゆっくり歩いて駅まで。

篠山口までは各停で人も多くなく流れる里山風景をチラ見しながらgaragebandですっぽんぽん'ズの新曲の構想を練る。まだちっとも使いこなせてなく、使いこなす気もないのだが、楽器を持ち歩かずに具体的に考えたこと、思いついたことを再現確認できるツールとしては非常によろしい。使えるコードというのがおれ仕様では限られてて、でもその不自由が制限となることによる発想というのも確かにあるのね。

帰って、店に行くと店長とお客2名がおこたですでに「飲み」に入っていて、その横で議員とお話。録音するなんて聞いてないよ、まあええが。

仕事が一本あったので一旦帰ってまた来るわ!と言い残して帰って、行く気なくなり寝ていたら、カラオケの写真が店長から送られてきていた。行かなくて正解。そんな日もある。

18ticket、やっぱ泊まりで放浪というのがいいね。夏は絶対そうしようと心に決めた。2日分余ってしまった、ま、ええが。

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posted by 浪速のCAETANO at 07:55| 大阪 | Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする