2008年06月20日

EURO2008決勝トーナメント1

 おれの「やー」な予感はまあまあ当たるわけで、それもセットプレーで2点なんて、ただ背高いだけのでくのぼうのクローゼなんかに決められるなんて、「なんでやねん」なわけだ。

 クリスチァーノ・ロナウドがほぼ完璧に押さえられ、それでも全員で真ん中を守るドイツの自由に出来るサイドから攻めるんだけど、ドリブラーがあんなにいるのに、なんでドリブルで切れ込まんかな。ただクロス上げるだけとか、ミドルシュートとか、イマジナティヴなとこが3点目取られた後の後半なかった。それではポルトガルはポルトガルじゃない。そして劣勢に立った時にカラダでチームを鼓舞出来る、フィーゴのような存在の欠落もやっぱり大きい。チーム・ゲームには精神的な支柱が必要だ。

 おれが・おれが、というのはわかるけど、やっぱりあれね、クリスチァーノ・ロナウドが名実共にフィーゴの立場になる頃、次回のW杯・次回のEURO、それが次のピークなのかな、と思ったりする。

 その頃にはヌーノ・ゴメシュやシマォンもいなくなって、クリスチァーノ・ロナウドとナニ・そしてパウロ・モウティーニョのチームになっているのだろう。次に期待・だ。

 それにしてもサッカー大国というのは、その地力がおそるべきものがある。クラブ・チームでちょっとあかんぐらいが、ナショナル・チームではいい感じになる。バラックがその典型だが、そのキャプテンシーがあるから、グループ・リーグと決勝トーナメントで別人28号になれたりみたいに、巻き返せるんだと思ったりもする。その「修正できる」なんてとこがサッカー大国たる所以だったりする。

 グループ・リーグの戦いにおいて、しょぼかったとしても、決勝トーナメントでは持ち直してくる。ゲルマン・スピリッツおそるべし・かも。

 しかし、やっぱり、興味の度合いは50%ダウン。フィジカルに勝るチームが勝つのが一番おもんない。ちょこまかくんがいいのだが、ポルトガル・あんなあほみたいに凡庸なクロスばっかり入れてちゃあかんわ。ひとりひとりはちゃんと仕事をしているにもかかわらず、ドイツの「犠牲的精神」とシュバインシュタイガーのガッツにやられた。「フツーにやればおれらは勝てる」なんてちょい慢心もあったかな。まだ若いチームだからしゃーない。フィーゴ・ルイコスタのいた時代からの連続でチームを考えがちだが、そこには「断絶」がある。ゴールデン・エイジに「乗っかってた」デコ・C.ロナウドが土台がなくなって自分たちが中心になった時に、以前と比べて、「なんか足らんな」と気づくのだろう。特に今回の敗戦で。

 しかし、ヨーロッパのナショナリズム、これは「悪くない」のよな。ごく自然に国歌で熱いものが込み上げてくる。もちろんどこの国も自然にハートに火をつけるような曲である。「誇り」を自然に持つことができる。ポルトガル国家の最後の6小節なんてかなりクルものがある。そこで「君が代」なのだが、やや「不適切」なのではないか。なぜ国歌が「天皇の世はずーっとつづいてきたし、これからもずーっと続くのよ」なのだろうか。それで、これから闘う人間のハートに火がつくのだろうか。そしてその際にどういうタイプの「誇り」を感じるのだろうか。ナカータに訊いてみたい気がする。おれが想像するに、どうも、それはセンチメンタリズムに点火し、「陛下のために命をかけてがんばります」ということにしかやっぱりならないのではないか。他所の国の人間が聞いても「クル」国歌に対して、なんだか、いきなり空気が変わらないだろうか。その国歌だけしか情報がないとするなら、その国は空中にぽっかり浮かんだ「架空の国」のようなイメージしか聞いてる人間に浮かばせないのじゃなかろうか・とやや心配になってくる。そんな国が実は世界第五位の軍事力を持っている・ということをみなさん知ると、なんだかひどく不気味な感じがする気がするのだが。ここでも、日本は「ものすごく特殊」なのだと実感する。別にヨーロッパに合わせなくともいいのだが、そういう確固たるものにこちらが対抗しようとするとなんだかへんてこりんなものができてしまわないのかな。実はそれが明治以降の日本の歴史・だと思ったりする。戦前はもちろん、今に至るまでの。

 まあ・君が代に「八つ当たり」してもしょうがないのだけれどね。なんだかよくわからない矛盾を感じるのね。

 ラテンの人々の悲しいときの「ほんとに悲しそうなカオ」おれは嫌いじゃない。トゥーマッチな喜怒哀楽こそ、人生である。君が代の国では忌み嫌われるが。

 さてポルトガルのEURO2008は終わってしまった。ミラさんもパウロも今頃「脱力」しているだろう。ポルトガリアは本日クラいかもしれない。トドムンドは明るくいきましょう。

723426_w6.jpg「キミはまだ若い」
723425_w6.jpg「こらぁ・ちゃんと仕事せんかぁ・ナガイ」 
posted by 浪速のCAETANO at 07:14| Comment(0) | TrackBack(0) | カルチョ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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