2009年03月02日

奈落の底で・・・

 「奈落の底で人智はどう光るのか/光らないのか?」

 人間そのものの劣化に関して、あまり言及するヒトがいないのは何故であろうか?
 
 政治や経済や、それを取り巻き形作るシステムの劣化はよく聞く。しかし、人間がシステムに慣れ、安心から弛緩へとその精神を移ろわせる過程で人間そのものが劣化していはしないのだろうか? そしてその現象はシステムの出現とともに始まり、急速に進んでいはしないのだろうか?

 すぐに安心〜弛緩へと移ろうそのお約束のようなプロセスはあまりに人々に浸透していはしないのだろうか?

 おもしろいこと・それはおれも大好きだが、困難を伴わない表層のおもしろさには飽きる。そんなおもしろさ・には溢れているが、おもしろい・と思えるまでに負荷のかかるおもしろいものってあんまりない。おれがあんまりない・と思うってことは、コドモらなんて「そんなものはない」と思っているかもしれない。

 すぐに結果が出ることしかそのモチヴェイションを維持出来ない・そんなやつが増えている。世の中はそのようなスキームしかない・と思っているフシが感じられる。

 そうでないやつもいる。何か・像はいまだ結ばないが、何個かの壁をクリアしたあとにあるものを幻視し、今日を過ごす。こつこつ何かを続けてる。それは「信仰」に近いものを感じる。前述のやつらから見るなら、それはアホという事かもしれない。ただし、その幻視していたものが見える事もある。そこには幸運も不可欠ではあろうが、もし幸運に恵まれなくとも「哲学的」な何かは残る可能性がある。

 イージーなことはイージーな結果しか生まない。

 しかし、イージーなことしかないと思っている人々も多い。

 今年積み残し組が三人いて後期試験がそろそろ始まるが、一人は通ってあと二人。がんばってほしい。自己最高をとればどちらも受かる。他人との競争ではまったくなく、自分との勝負である。競争という概念はどうも高みから貴族が奴隷を競わせ、自分らは高いワインなど、飲んでいる風景が目に浮かぶ。目線が階級的であったりする。誰も見てないところで、(見ててもいいけど)、走り高跳びみたいなことで自己最高を目指す・なんてのがいいね。おれは階級があってもいいけど流動性を持ってたほうがいいと思う。

 冒頭の言葉はH.Y.氏によるが、おれは奈落の底でもヒトがエンターテインメントに依存していたとしたら望みはないような気がする。そしてひとりひとりの生き方が「・・系」なんてカテゴライズされてしまうとアウトだとも思っている。マスメディアなんてほんとに要らん気がしてる。見事なまでにバカの大量生産を可能にする「システム」である。これだけヒトがお笑いを求めていることの異常さ・クソみたいな歌を求めている事のグロさをもっとヒいて客観的に見るべきだ。今日の飯島愛のお別れの会に来てるファンというカップルのオトコとオンナの「あまりのブスさ」に椅子から転げ落ちた。それはどちらもイマドキ有り得ないほどの「ブス度」で、おれがあんなんだったら鏡にパンチしてそのガラスの破片で手首切って風呂入って自殺するわ・ぐらいのブス度だった。オランウータンの方がずっとまし・な地球人離れしたブスカップルだったのだ。ナガイの方がまだマシぐらいのブスといえばそれがいかに超メガトン級のブスたちか・身近な方々にはご想像可能であろう。

 そのかれらが何かに同化して消費者としてしかそういうものに参加出来ないなら、それが悲惨だと言っている。「ホラー俳優」とかあるんちゃう。逆手に取ればいいじゃないか・自分の醜さを。おっと暴論。

 3月とは言え風が冷たい。昨日あったかかったのは「ヌカヨロコビ」で、花粉は飛ぶが空気はまだ冷えている。

 現実を見つめないといけない。それは現実に迎合する事ではないと思う。微分化されたニッチを嗅ぎ分けて探し、針の穴ほどの隙間を時間をかけて押し広げていくことと似ている。障害が多いほど「燃える」って体質ではないのだが、ややそっち方面へのシフトも必要である。

 ヒトは意外になぁんにも守られていない・ってことが、ここ最近顕著に表面化し、それに対して政治も本気で取り組むつもりもなく、経済は経済でいまだに「弱肉強食」主義からの反省もない。毎日どこかで「人身事故」が起こっている。アメリカが「社会主義化」してゼロサムの中の競争を抑制しようとしているときに、雀のナミダ程度の政策を小出しにして、お茶を濁そうとしているのがこの国ですが、政治家から中学生までその「劣化」は激しい。

 H.Y.氏はカミュを引いて、「絶望が怖いのではなく、絶望に慣れてしまう事が怖いのだ」と言う。それは消費ゾンビの大量生産でもあって、もはや人間ではない・人間の形をした「何か」がそこらへんから角を曲がって歩いてくるのである。

 それは絶望的に・コワいですね・コワいですね・である。

 そんなに時間・てないんだよね。
 
posted by 浪速のCAETANO at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | あれやこれや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック