2010年06月30日

健闘ごくろうさま

 最も退屈な試合の一つだった。「勝ち・か・負け・か」というスリルだけの試合。川島くんが当たっていたから、こりゃご褒美でPK戦「ベスト8」あるかな・と思ってましたが、最後の延長はもっと思い切って「オフェンシヴ」にしても良かったかな・と思ってる。最後ぐらい、その先に続くことをやったらよかったのに、PKで負けるのはPKで勝つ・ほどにいじましいし、それなら、チリやメキシコのような弾丸攻撃を一瞬で良いから見たかった。

 勝ちにこだわり過ぎる。今回のW杯。それはサッカーから「美しさ」と「スリル」と「スペクタクル」を奪っていて、勝ちにこだわっていても勝つチームは最後は一つだけである。現実にその可能性とノウハウはブラジル・アルゼンチン・スペイン・ドイツぐらいにしかない。だったら、もっと当たって砕ける、そんな馬鹿野郎なサッカーが見たかった。フランス大会でブラジル相手に5点取られながら3点取り返したコスタリカ・チームみたいに。チリとメキシコは良かった。ブラジル・アルゼンチンにひねられたが、それはラッキーなことに世界一のチームとの差を体感出来る。そこが大きい。ベスト16と言っても南米の1.5流パラグアイに退きに退いてPK戦で負けることにどんな「収穫」があるというのだ。

 サッカーがわからない人ほど勝ち負けに囚われるが、それは「一番わかりやすいから」であって、そんなにわかファンは「サッカーという概念」のことは時とともに忘れていくだけの話。「本田さ〜ん」で終わりである。確かにもっとも輝いていたのは「FW本田」だったけど。それは良しとして。

 パラグアイの方がポゼッションで60%超だったということは、やっぱり日本は「攻めてなかった」ということだし、「守備」は最高・なんて話を今回良く聞くが、サッカーは点を取るゲームである。点を取られないゲームでもあるけど。今、モウリーニョ・システムが世界を席巻する中、結局それは「流行」の二番煎じだし、単に最後になって、その「流行」に乗っかった・というイヂワルな見方も出来る。

 これまで、日本がやろうとしてきて、ことごとく跳ね返されてきたW杯での「戦術」を直前でにわかに変更してたまたま安倍くんのアンカーがワークしたわけだけど、攻撃に関しては何をしたいのか、またどんな攻め手があるのか、見えないままだった。松井にももっとドリブルで仕掛けて欲しかったよね。先っちょだけ「試しに入れてる」みたいな試合はほーんと・退屈。デンマークのような大味で「ハイドーゾ」みたいなサッカーは穴があちこちにあるが、南米の粘着質なサッカーにはやっぱりいいとこをつぶされる。お互いそういうことに終始していたから、重苦しいムードになるのはわかってたけど。やっぱ、最後、勝負かけてほしかったなあ。だれも責めないよ。それで1点取られて負けても。PKで負けるよりずっと、後に繋がる。駒野が少しかわいそうだ。監督が責任を取るのが見えるようにしてよ・と言いたい。それには俊輔や森本も出して「総攻撃」の延長後半・ってのがわかりやすい。ベスト8が見えて最後やや大事に・と「セコく」なったね。功に目が眩んで硬直したって感じだった。

 印象としては「以前の0勝3敗」時代からは間違いなく進歩はしているけれど、その後どこを目指すのかよくわからない。オシムは何と言ってるだろうか? パラグアイ戦には辛口だろうと思う。

 やっと、これで「いつものW杯」に戻った。オランダvsブラジル、アルゼンチンvsドイツ、勝った方でファイナルだと思う。奇妙な喧噪の中の大会はなんだか落ち着かなくっていけない。でも日本チーム・健闘ごくろうさま。

 
posted by 浪速のCAETANO at 16:25| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | カルチョ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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