2011年07月26日

実験くん

 昨日は朝3時に起床。

 「なんのために?」

 コパアメリカ・ファイナルぢゃん。早起きした甲斐ありだったね。ウルグアイ勝つのはわかってたけど、その勝ち方が男前過ぎて、フラストレーションがなぁんにもないゲームというのも珍しい。

 おれはフォルラン・大好きだ。彼はもう「英雄」である。ひでお・とよんぢゃだめだぞう。彼は「ひでお」である。いや「えいゆう」である。それも小国・ウルグアイの英雄であるのはあったりまえだ・ながら、世界中のリアル・サッカー・ファンのハートを鷲掴んでいるはずだ。前W杯以来ね。

 おれも正しく・そのうちの一人であって、間違いなくバッジォ・クラスの数ある名ジョガドーレの中でも、存在自体で「じわっ」と涙滲む・といった、頂上のほんの一握りのジョガドーレの中のTOP OF TOPSである。メッシもクリスチァーノ・ロナウドもそんなことはない。給料は彼らの方が高いとしても・だ。

 おれはオノレの傾向にここで気づく。自分はクラブ・チームではなく「ナショナル・チーム」での彼らのプレイに「ぐっとくる」のだな・ということだった。クラブと違って、「リミテッドなリソース」でなんとかしないとあかん・そこにぐっときちゃうのか・と思うが、それだけではないというのがなんとなくわかっていて、それを解析していくのは「今はちょっと」なのでオノレを放置するのだが、まあ・非常に「情緒的に」サッカーを見てるのがたのしいのだな・ということだけは言える。

 まあ・なんというか、体質的にやや旧いのね・と思う。思うがもうおれはそれがどうした・と「鶴田浩二化」してしまうわけだから、別にいいのだ。戦術的なおもしろさははもちろんおれもわかるが、その上で、やはり何かを打開するのは「個人の能力」しかない。フォルランやスアレスを見ていてほんとにそう思う。例えばセットプレーのキッカーの正確さ・なんてのは戦術ではないもんね。そんなことである。戦術から「ふっと」浮き上がったときの「個人のチカラ」をおれは見たいのだな・この戦術万能の時代だからこそ、余計にそこを見たいのだな・と思う。

 これもちょっと旧い・でしたね。もう放っといていただきたくなるわけだが、そんなおれに対応してくれるのが今や「世界最強2トップ」と言っていいフォルラン・スアレスなのだった。

 おれは断言するが、今・この時点で「最もエキサイティング」なマッチメイクは「スペインvsウルグアイ」です。このコパとユーロの覇者同士の一戦は戦術的にも極上のSMショーのように絡むだろうし、どちらかというとMの側に世界最強2トップがいるわけだから、一体、瞬間瞬間で何が起こるかわからない値打ちの超ゴージャスな90分間になるはすだ。

 残念なのはその可能性は2014のW杯までないことだ。ほーんと残念。

 大切なことは限られたリソース(スペインでさえもバルサ・マイナス・メッシであることを考えれば)の中でいかに良いチームをどんなバランス感覚で作るか・ってのがナショナルチームのおもしろさであって、そこには「びんぼーにんの知恵」が要る。発想が有名クラブとはまるで逆で、どちらかといえば弱いクラブなんかによく似てるよね。そこがいい。だからその中にはリアル・スーパースターが時に現れる。かつてのブルガリアのストイチコフやルーマニアのハジなんかわかりやすすぎるが、かれらなんてほんと「意気に感じて」プレイしてるのが、見た瞬間にわかるもん。「おれがおれが」は「能力のある人間」なら、まだかろうじて、しかも信じられないほどの結果付きで、効果がある・と思う。「無能な人間」がそれやっちゃうと、単に「周りはメーワク」だけど。

 実験ね。

 実験には「見通し」が要る。

 さて・実験国家と言えば、アメリカ・ソ連・日本ときて今結果の出てない中国だけど、その中国も「中国新幹線」の惨事の報で感じることは、やはり「失敗かなあ」ということだ。

 ソ連はすでに崩壊し、アメリカも「デフォルト寸前」、日本はこのザマだし、まあ考えようによっちゃ「EU」も新たな実験国家と言ってもいいわけだけど、火種いっぱい抱えてのこの辺境での大惨事。まあノルウェーはEU未加盟ながら、お金すっからかんのギリシアや地中海沿岸諸国。帝国主義時代に蓄えたそれこそ「遺産」で喰っていってるようなものである。

 「国家はすべて失敗する」ではないだろうか。

 「国家はすべて失敗する」だと思う。

 自分がサッカーのナショナル・チームに過剰反応してしまうのは、そんな国家を「受け入れて・引き受けて」戦う・例えばフォルランやバッジォ、フィーゴたちの表情に垣間見える、「センティミエント」におれの柔らかい部分が「過剰反応」するからかもしれないと思ったりする。彼らがその重圧に堪えて、結果残すのって、しかも団体競技で、それはおそろしく「高度なこと」に思えるのだった。


 SENTIMIENT

posted by 浪速のCAETANO at 09:02| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | あれやこれや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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