2018年02月24日

曽根崎キッドの日々 24

「社長のこと知ってはるんすか」  
「隠しといても、しゃーないか。 別に隠す気ぃもないねんけどな。あのな、実はカズさんなぁ、さっちゃんの昔の彼氏なんや」
「それは、さつきさんに聞きました」
「結婚寸前まで行ったんやけどなあ」
「へーえ」
「それがなあ、なんや知らんけど式の日取りまで決めた翌日に、さっちやんが突然結婚やめる、言い出しよってなあ」
「ほーう」
「いまだにはっきりしたことはさっちやんも言うてくれんねんけど、どうもわしが思うにカズさんのオンナ関係やろ」
「はーあ」
「最近はええおっさんなっとるが、若い頃は、ちょっとおらんようなやさオトコやったしなあ」
「へーえ」
「何人もおったらしいで、オンナ」
「ほーう」
「そうそう、そんとき嫁さんもおったらしいわ」
「はーあ」
「嫁さんおったら結婚はできませんわ、そもそも」
「ふーう」
「さっちゃんの方がだいぶ入れ込んどったからな」
「へーえ」
「まだ短大出てすぐぐらいやったからなあ」
「はーあ」

「あんた、割におもんないオトコやのう」
「いや、聞いてるんですよ。そこらはよくわかったんですけどね、なんで社長はテレビであんなこと言うたんでしょう?」
「あんなこと、とは?」
「いや、だって、社長はおじいさんのことなぁんにも知らんみたいに言うてたじゃないですか。でもほんとはむちゃ知り合いなんでしょう?」
「よう知っとる」
「じゃ、なんで・・・・」
「あんた、だいぶ鈍いのう。わしとあんたがつるんでるいうことが誰かに知られん方がカズさんにとって都合良かったんやろな。言うてももうばれとるが」
「誰かって・・・・」
 曾根崎キッドはその誰かとは自分を拉致した組織に深く関係していることは理解できたが、では、ゆうはどうなのだろうか、と思った。新世界キッドなら知っているかもしれない。
 「あの・・ゆうちゃんて娘、知ってはります?」                          (つづく)
 

posted by 浪速のCAETANO at 07:45| 大阪 | Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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