2018年03月24日

曽根崎キッドの日々 52

 曾根崎キッドはトドムンドの社長に連絡しようと思ったが、意識の上で新世界と曾根崎は遠かった。さらにあのおっさんはヒマなときならいいが、ちょっと自分が忙しかったら、露骨に嫌なカオをする。この仕事も自分が頼んだにもかかわらず、頼んだということは、自分がこの一週間忙しかったということだから、そっちはやっぱりやめとこうと思った。
 と、なると頼りになるのは「ミファソ」の面々しかないな。すぐに向かった。
 ミファソに着くと、さつきがいた。顔を見るなり、「また、やったみたいね」と言われた。
「そうかもしらんけど、まあ、それはそうなんやろうけど、それどころじゃないねん」
「どうしたの?」
「新世界キッドの助けがいる。あとさつきちゃんも」
 曾根崎キッドの真剣さにさつきは茶化すのはやめて「おじいさん呼んできます」と奥へ行った。
 新世界キッドとさつきにこれまでのことを話した。

「安本らのアジトは何カ所かあってな。そのさゆりちゃんがどこにおんのかはわからんが、手分けして探そう。ほんでゆうすけはどうや、まだ寝てんのかいな」
「ゆうすけ・・・て・・・・ひょっとしてゆうちゃんですか」
「もう隠しとかんでもええやろ。そうや、あれなあ、お恥ずかしいことにな、わしの孫息子なんや」(つづく)

posted by 浪速のCAETANO at 15:46| 大阪 ☁| Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。