2018年04月05日

曽根崎キッドの日々 63

    このままではヤバい。綱は揺れ幅が大きくなってきた。顔に液体が当たる。雨か・と思えば、ウエイトレスのつばだった。
「お前、サイテーやな。そんなコドモみたいなことして」
 ウエイトレスはへらへら笑いながら
「今度は痰いくぞ・かーっ・ぺっ」
 曾根崎キッドは身をかわしてかろうじて痰をよけた。その時ウエイトレスの綱を揺する動きに身体が同調して、上の階までもう少しのところまで身体が跳ね上がった。「これや」
「痰・命中させてみぃ・おっぱいのばけもん」
「なんやと・こらー」
「おかまー」
「かーっ・ぺっ」
「おまえケツの穴・がばがばやろ」
「かーっ・ぺっ」
「フェラチオ名人」
「かーっ・ぺっ」
「あんたのバイズリ・にっぽんいち」
「かーっ・ぺっ」
 完全に振り子になっていた。ウエイトレスは意地になって痰を吐き続けている。今だ!!!
 曾根崎キッドはずるムケの右手も添え深く沈んだ後、渾身の力を振り絞って跳ねた。掌の痛さは感じなかった。

 さゆりは心がざわめくのを感じた。何かが起こるのがわかった。下のさゆりが呼んでいる・と思った。呼んでいると思ったが、行かない方がいいのでは・という気がした。空間は真っ赤に染まり、しかしここにはいることができなくなるだろう。躊躇があった。(つづく)

posted by 浪速のCAETANO at 12:46| 大阪 ☁| Comment(0) | 曽根崎キッドの日々(作り物・続き物お話) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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