2019年01月15日

怨霊、人麻呂、そして、、、

梅原猛さんが亡くなった。合掌。
おれもたくさん読んだ。まだ読んでないものもある。哲学から始まり、仏教、神道、いろんなことを教えていただいた。巨人であった。スーパー歌舞伎の台本であるとか、エラい先生であったのは当然だが、その視線は常に大衆の方を向いていた。語り口がかなり魅力的というか文章が上手であったなあと思う。その圧倒的な筆力で、それも難解ではないという稀有な方だった。wingも左右大きく広げられていたな。その点、その後の脱構築の走りだったという気がする。

古代史もまた独自の解釈で書かれていた。法隆寺を怨霊の鎮魂のため、であるとか柿本人麻呂の「水底の歌」であるとか、夢中で読んだなあ。面白かったのだ。古代史に関してはさらなる「authentic」にその後出会ってしまったから、おれの中ではsteppin’ stone みたいになっちゃったが、古田先生のauthenticは梅原先生の太子論、人麻呂論があってはじめて強く担保される。偉大な「steppin’ stone」だったよ。ぜひ対談していただきたかったなあ。梅原先生の方が避けられた。とても残念。

その知性の幅と深さ、清濁併せ呑む懐の深さ、やはり巨人という言葉がぴったりだ。時代がこうだから、年代下るにつれ、学者が小粒化するのはしょうがないけれど、平成が昭和の延長線というか昭和のいろんな意味でのケツ拭き期であるとするなら、昭和からのホントのリセットが平成の終わりとともにやってくるなという実感が強くされて嫌な感じ。タイミングだなあ。もうすでにおれたちはpost歴史を生きているのだけど、そうじゃない気が梅原先生がいらっしゃったりしたら、ちょっとしてたんだよね。しかしそれも「名目上もまた」終わった。そういう気がしている。

再度、合掌。



posted by 浪速のCAETANO at 02:10| 大阪 ☀| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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