2019年01月30日

未来€選択されなかった過去

一昨日の夜、どうしてもTelevisionを聴きたくなって、CDを探そうと思ったが、1/ウン千の労力にメゲ、youtube で探す。Muziliのスピーカーもまあまあ優秀。
Marquee Moon、Adventure というホントにほんとに「奇跡」的な2枚のアルバムを late 70sにリリースした。below.

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ギターの可能性みたいなことよく言われるが、昨日【how music works 】おのれ校正をしていたら第三章が途中で「消えていて」しょうがないから終盤の5p再翻訳していたときにd.b.がジミ ヘンのことに触れて、その可能性のことを書いてた。

「その使用可能な音の範囲はどの固有の文化の流れにも制約を受けなかった」とd.b.は言うのね。

ジミヘンドリックスはまさにそうだ。そうなのだけど、そしてそれは確かに新時代の扉をあけたのだけど、「ちょ、待ってや」というタイプのギタリストもいたというわけ。そこまで「スペイシー」でなくとも、まだ「残された可能性」はあるんじゃないの?というのが彼らの言い分だったような気が今する。

確かにpunk=new waveのバンドのギタリストたち、まあ「ヘタ」だったこともあり、「ビンボー」だったこともあり(おそらく)、そっち方面のギタリスト少なかった。UKで言えばRobbie Robertson ラヴの「シブ系」ギタリスト、(例えばブリンズレィ シュワルツ)多かったこともあって、その「スペイシー」方面は特化し、エイドリアン ブリューが一手に請け負った、そんな気もする。飛ぶがTalking Heads w/Adrian Belew,Bernie Warrelのライヴ(ほとんどstop making sense だけども)、映画のプロトタイプのようなライヴをあちこちでやっていてその映像あるが、ちょうど初来日と初映画のin betweenの時期ね。映画にはAdrian はおらんので。まだd.b.は十分キモい。

当時のNYには少なくとも3人はヘンタイがいて、David Byrne, Tom Verlaine,Arto Lindsayというのがおれの思うところだけど、トム ヴァーレイン こそがTelevisionの中心人物だったね。

おれはNY Punkとセグメントされるものにいわゆる「Punk臭」が極力少ないと思っていたし、そうセグメントされたとしても、UKのそれらとは全く別モンだという印象を当時持った。もちろんstraightforwardはUK。それはそれで時代の気分でもあり、当時大学入りたてのおれといたしましてはそのガツンと来る手応え、嫌いじゃなかった。だが、同時期に(当時はそんな幸せの時代)1stを出した人たちのヴァリエーションがヤバくてどれもこれも「好きなもの」ばっかりで、そっち系だけじゃなく、例えばNeil Young は当時の環境にいち早く反応して「Live Rust」、そこまではさほど興味のなかったHall & Oatesも「X-Static」なんて超カッコいいアルバムを出したり、なんか目回るっちゅうか、当然コステロやグラハム パーカーやXTC、イアン デュリィ&ザ ブロックヘッズ、Joy Division 、、、もうおのれの将来の「drop out」決定!そんな環境になっちゃってたのだ。

で、最も違和感を持った(これはpositive な興味と言い換えられる)のが
NYの3ヘンタイ‘sだったかなあ。

d.b.やArto Lindsayはおのれのextension、expansion にその後勤しむことになるんだけど、もう1人のTom Verlaine (このヴェルレーヌの英語読みを芸名に選んだことからして想像できるが)の耽美的というかトリッキーというかその両方というか、歌はヘタだし(みんなヘタだった)、ライヴを聴いてもギターもヘタだし、だがしかし、その録音だけはほんとに「奇蹟」というのはこういうことなのね、と分かりやすく素晴らしい。聴いたことない人聴いてみたらいいのだけどね。

4ピースのバンドでここまでアーティスティックに仕上げるのは至難の技。しかも音数多くない。ギター、スペイシーからはほど遠い。

「非常に」新しかった。で、その新しさは今も色褪せない。ある意味、当然なのだ。世の流れは「gear」に依存した音楽だらけなのだから。

ジミヘンドリックスまで行くのが当然ということに「なっちゃってる」が、まだギターには気づかれなかった可能性残ってるよ、というのが彼らからもらったメッセージだった。

ブルーズ感のないダイヤトニックスケール多用のリチャードロイドのオブリガードと「ド」ヘンタイ、トム ヴァーレインの形容できない異物ギターのミクスチュア。これは面白かったしいまもおもしろいし、これからもおれは面白がることは決定してる。

自分にしてみたら「バンドの原点」みたいな意味もある。ああいうバンドならいつだってやりたいと思うもんね。専門家システムからは最も遠い。厳密な意味での「アマチュアリズム」の奇蹟とその結晶。

とってもとっても「美しい」のね。

未来とは「選択されなかった」過去の中にある。

posted by 浪速のCAETANO at 11:44| 大阪 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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