2019年04月13日

極上の読書

古田武彦【人麿の運命】、ブライアン・バークガフニ【An 庵】。
読み直しと初読み。バークガフニ氏の本はお袋が大絶賛していたので読んでみた。

バークガフニ氏はCanadian 。世界放浪後、京都の禅寺で修行し、その後訪れた長崎に住み、92年NHK大河ドラマ「信長」に出演したりした人。

お袋は前述の本を何度も読んでいて、街で一度出くわしたという。その時、訊きたいことがいっぱいあったのだが、と言っていた。

姪っ子が「シーボルト大学」在学中に彼は講師をしていて、会いに行きたいから妹に「ちょっと言うて」と頼んだら、無碍に断られたのをかなり根に持っていた。

まあお袋も俳句方面では「有名人」なので、正式に申し出たらなんの問題もなく会えたはずなのだが、なんかちょっと遠慮して、中入って、と言ったら「関係ない」とか言われて、ムッチャ怒っとった。

単なる日本好きとは異なり、禅寺での厳しい10年修行というこちらの国の人々にもできないような事(=理不尽)を経験した方ならではの日本分析はその目線が低く、優しさと明晰さを兼ね備えた、身体性の充分伴った自然さに溢れている。嫌味が全くない。

お袋も言っていたが、禅寺でのいわゆる有機農法だな、その肥やしの発酵具合を、「舐めて」確かめる老師の姿が、あまりに自然でなんと言っていいのかわからない。おれごときにはわからなくって当然だけどね。


人麿の、は「令和」が原因。ちょっと万葉集が気になった。

天皇から貴族、農民から防人まで。なんか「ほのぼの」としたイメージで語られているが、騙されちゃダメよん。

梅原先生の「人麿刑死説」は結構有名になってるけれど(なってる?)、それは事代主との安易な重ね合わせ。梅原先生も古田先生には「叶わない」。その「ソクラテスの徒・度」においても叶わない。

おれも梅原古代学はほとんど読んだ。そしてその後古田武彦先生と出会った。その「順序」はもしかしたら正しい、と思う。梅原先生の「情緒的高揚」のあとの古田先生の第一次資料に基づく、冷静な高揚感はさらに意味があった。

最優秀の「御用歌人」人麿は、最終的に、御用歌人としては失格となる。九州王朝の歌人であったことがその根拠だが、7世紀後半の政変を知らない人は「何も知らない」と同じ事だね。

嘘にまみれた偽史のその先端にいて、無批判にその偽の果実だけをただただ、それも「消費」しているだけの人々、消えていただけると嬉しいのね。消えんと思うが。だが、そこを「矯正」する事なしに「この国が、、、、」とかは有り得ない話であると思う。何度もおんなじこと言うてるでしょ。中坊との付き合いから学んだ「手法」でした。


posted by 浪速のCAETANO at 09:34| 大阪 ☀| Comment(0) | その嘘・ホント? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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