2005年11月11日

リベルテ・エギャリテ・フラテルニテ

 認識不足だったと思う。フランスの暴動の根っこには言わば「フランス版アパルトヘイト」があったんだ。表面に浮き上がってきているアラブ系フランス人はスターたちだったわけだ。マルタン・メソニエにせよ、ジダンにせよ、ね。

 すでに第二・第三世代になっているということは、移民の問題ではなく、これはフランス国内、ひいてはEU全体の「国内」問題として拡大化していくだろう。日本と連れてこられた朝鮮・韓国の人々の関係とそれは相似だ。移民を排斥せよ!!!とは右翼の常套プロパガンダだが、この場合すでに彼らはフランス国籍をもったりっぱなフランス人なのだから、そのプロパガンダ自体、ヒットラーのかつてやったことと根は同じだ。

 都市の郊外の街としての放ったらかし度というのはどこの国も同じみたいで、その暴動の発端になった変電所のあるクリシーという街は大阪・東京の郊外の教育崩壊地域とダブる。なぜ教育崩壊地域になるかと言えばやっぱりその地域への地方自治体のお金の落ちてなさ度が原因なわけで、とってつけたように例えばマイカルなんか作ったって街の美観から言っても、そんなもの、グロテスク極まりない訳だ。

 多分クリシーという街はもっと凄まじいのだろう、荒れ様が。そしてフランス(EU全体)の階級社会の現実が露呈してしまったというわけだ。最初、ルノーがシトロエンがプジョーが燃やされ、心がそういう意味で痛かったが、よくよく考えればボルボもメルセデスもアルファも被害に遭っているわけで、今やこれ、EU全体の問題だ、ほんとに。ドイツやベルギーでも同様のことが起こりつつある。

 やっぱり気になるのはその下層という階級を構成しているのはアラブ・アフリカ系フランス人はイスラームってこと。宗教的対立とEU内南北問題がクロスするのが恐いことである。

 ヒトは本来不平等な存在だけども、いろんな機会だけはとにかく外部のチカラが働いてもいいから平等に近づける努力をしないと。その本来的不平等は放っとけば拡大する一方だからさ。
 
 自由・「平等」・「博愛」が空しく響くようじゃアメリカのこと批判できないよ。
 

posted by 浪速のCAETANO at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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