生意気で斜に構えとったようなやつが、わからんやつに「こういうことやん」などと教えてたりするから、そういうときは今年もまあ無事に終わりそうだとやや安堵って感じ。今年も雰囲気は良かった。それに貢献してるのはいまだにだいぶアホだが、前の日騒ぎすぎておれからしばかれて当たりどころが悪く鼻血出て泣いとったくせに、次ん時「ひょ〜」などと言いながら入ってきて「せんせー、なんか食いもんないー」と全然応えとらんY部の存在が大きい。こいつだけは延々アホのままだが(数学だけはできる)、学校でも先生にはまーまー好かれてるらしく、内申がいいのにびっくりした。大阪の公立高校は内申重視のところもかなりあるから、こーなると性格も強みである。
毎年のことだがこの時期は何かのピークに向かっておれとの距離もものすごーく縮まるなかなか素敵な時期で、期末が終われば冬期講習だし、たまにピザとってやったりとか、言葉の掛け合いもなかなか高度になり、「ちゅーとぱんつ」も一般的になり、あんなにアホだったやつらも何事かに真剣になってきている様子が伝わってくる。なんだか、そう簡単に諦めなくなってくるから不思議なのね、これがまた。
こんな気持ちを延々味わえる(た)なんてことも根本的なことで人生厭にならない要素でもあったと、振り返ってみて思う。ヒトにモノを、おれの場合は原理的なことを教えるのがまあ好きだったのね。そして肝心な瞬間のために普段はバカみたいにしておくことも大切なことなのだ、ということも、ね。この時期になるともうほんとにいろんなことをやつらが吸収しているのが手に取るようにわかるからね。うちの塾の感じってなかなか言語化が難しくて、それが外部につたわらないのが難点なんだけど。かなりカルトな塾ということになるのかな。カルトなんていうと誤解されるか。マニアックな、でもないし、やっぱり難しいか。
まあ次の生徒募集までにゆっくり考えることにしまして、まあなんとか今年度いっぱいは生きていくことができそうです。