2016年09月19日

HOW MUSIC WORKS

Paperbackが届いたのが5月の初め。それは総ページ数385の「大著」だった。註を除いて第10章まであるのだが、本日、第6章が終わった。文字通り6割doneて感じ。

ここまでがいわゆる「おれでないと訳せない」というパートだった。

音楽ってさ、考える・作る・演る・録る、なのね。もちろんそこから先もあるんだよ。近年は、そこから先がそのアーティストの命運を握ってる、といっても過言ではなく、その先を一言で言うなら「売る」ですけど、そこはおれはまあ自慢じゃないが失敗してる。ただし、その成功例を知る人間は山ほどいる。だけど、上記「4ACTS」を「熟知」してる人間はそういないし、あとplus英語出来るという条件を満たしてよ、ということになればもう絶対に訳者はおれしかいないという結論になるのだった。

そう思って訳し始めたdavid byrneの「How MusicWorks」。

第1章: 逆向きの創造

第2章: パフォーマンスの我が人生

第3章: テクノロジーが音楽を形作る;アナログ

第4章: テクノロジーが音楽を形作る;ディジタル

第5章: レコーディング・スタジオにて

第6章: コラボレーション

以下、

第7章: ビジネスとファイナンス

第8章: シーンの作り方

第9章: アマチュアたち!

第10章: ハルモニア ムンディ

と続く。

第6章まで、ほんとにおもしろかったよ。知ってたこともたくさんあったし、意外なこともあったけど、dabid byrne自身の成長というautobiographyの要素もあり、Talking Heads〜david byrneの詳細なdiscographyの要素もあり、その制作過程が最も興味深かった。やっぱりdavid byrneちょっとショボってるなと思えた時期はリアルにそうで、しかし、彼の書く曲がやはり独自な輝きを放つのは、その制作方法のオリジナリティによることが、特に近年の作品には顕著で、そのとんでもない(というか予想してたこととはさほどちがわなかったんだけど)、一般人の方々から見たら、すんげ〜!ということにおそらくなると思う、その独自の手法のこともしっかり書いてあった。だからしっかり訳した。brian enoとの関係の変容とか、caetano velosoとのdreamworksでのちょっとした葛藤とか、ここはもし訳本が出たなら買って読んでいただきたいな。

david byrneの Long Island時代も興味深い。ここはあまり、というかほとんど知られていないところ。海のものとも山のものとも(本人でさえ)わからなかった時代。

レコードの時系列に沿った話は、まあここが一番ファンには読みたいとこだと思うけれどね。そのステージングにしてもまあかなり論理的に考えられている。それはstop makin' senseに繋がっていくのね。

まあ、あんまり中身バラすとどーか、ゆえ、こんなもんにしとくけど、これはやっぱり、日本の読者に紹介すべきだと思う。ちょっとショッキングなことに、なんと中国語版がもう出る。「なんでやねん!」

「なんでやねん」でしょう/ですよ。

2013年に出てるからね。だからちょっと、おれは焦ったな。専業翻訳家ではないし、仕事しながらの訳だから、スピードはそんなにでない。やれて5pages/day。そんなもん。これはスンバラシイという訳のときも、まあなんと機械仕掛けな、な訳の時もある。ただ、この留保の多いdavid byrneというオトコのことはほんとにさらによくわかる。留保の多さ、がインテリで変態(本物の)の面目躍如ではあるのね。

さて、ここからは別におれでなくてもいいんだけど、成り行き上、惰性でやっておく。まあ、そのう、しかしここからは、おれはできなかったけど、david byrne はstruggleしたところ、まあお勉強と思ってやろう。おそらく、目から鱗ってのもあるだろう。david byrneは最近しきりにお金の「平等な分配」について語っている。もともと低予算アーティストだしね。ここ、だから素晴らしいんだけどね。誤解なきよう。

あと150p。10月11月は仕事満載だが、うーん。おばあさん喫茶でがんばる!















posted by 浪速のCAETANO at 13:38| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | david byrne | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする