2010年08月01日

過去に包まれた朝

 ああそうか・サーブが今日から里子に出るんだ・と明け方気付き、少し乗ろうと思ってTODO O MUNDO側の駐車場まで行く。

 車検上がってオトコ前になったサーブが、待ってた。もうほとんど・と言っても良いぐらい乗っていず、TODO O MUNDOの店グルマに成り下がっていたのだが、あの一連の出来事さえなければ、アルファと日替わりで乗っていたかった。まあこの時代に二台乗りは逆風過ぎるが。

 さっそくエンジンをかけて上全開にする。午前5:00である。夏の早朝にはよくクルマ乗って箕面を走っていたのだった。最近そんなことは一切ない。でも悪くなかった。

 しばらく乗ってなかったから、運転自体は大丈夫なのだが設備の操作をまるっきり忘れてる。窓開けのボタンの方向が逆で、「開かん開かん」と思いながらむっちゃ閉めていた。キーを抜くのも一旦バックに入れないと抜けないのを忘れてて、力づくでやっちゃうとこだった。

 北港通りに出てUSJまで行ってしまう。なんのため? しかし、当然まだ開いていない。しかし、やっぱりルックス ハンサムなサーブ900Turboコンヴァーチブルは人目を惹く。金髪のおっちゃんが乗っているからではなかろう。両方だろうか。

 ターボもイタ車のそれのような暴力的・ではないが充分に利く。これは自分で持ってると好きになるね。ただ、ヒトにもグレードをやや要求するきらいがあるね。オトナのクルマだからね。

 シロート受けもはなはだ良かろうと思う。世の中シロートだらけ・が現実でもある。

 乗っているうちに変な感じになってくる。屋根は開けているが、空気はクルマとともに動いている。その空気とはおれにとっては「過去の空気」であってこのサーブでの出来事があれやこれや甦ってくる。出会った日・買って乗って帰った日・西宮〜高野山〜新世界〜新地の一日がかりの移動・能勢の雪道・熊野・店からの帰りのトドムンドガールズたちの蛮行。同時にいろんな手触り・当時の呼吸・煙草の煙の消え方までが現れては消える。

 死ぬ寸前にヒトは走馬灯のようにオノレの人生の場面がフラッシュ・バックするというけれども、多分これで乗る事もないだろうという予感がそれを引き寄せるのかもしれない。唯一の非ラテン車だった。珍しいことである。でもイブラヒモヴッチのように丈夫。しかしこれがまた今や中国車だった。時代は変容する。中国車と言ってしまうのにはかなり抵抗あるなあ。

 旧スウェーデン車はガラパゴス化の産物である。オーストラリア化と言っても良い。有胎盤類と有袋類ぐらい他の国のクルマとは異なる。もちろんサーブは有袋類の方ね。硬い鉄と飛行機のテクノロジーを活用したというようなユニークさがあった。同じスウェーデン車でもVOLVOの質実剛健とも違ってそのフォルムには知性を感じた。それもちょっと変な知性。メルセデスのようななんでもおりこうさんというのではなく、理系だけがよくできる高校生・例えて言えばそんな偏った知性。その一般的じゃないとこがいいのね。基本的に一般的・は好きじゃない。おれみたいにラテン車10数台乗り継いでいるヤツには・というかいるヤツだからこそ、サーブの美点もわかるのかもしれない。イタ車フランス車って基本的に武闘派かナンパだから。官能ってのはあるのだけど。サーブは堅いけれど付き合ってみると、その狙ってないかっこよさに惹かれて行く・そんな感じだった。

 時代が変わってみんながクルマの事に詳しくなくなってくると、余計にその偏りが今突出する。オープンで走るとほんとにカッコいいな。プロムナードカーだからブスは乗せれんけどね。それ・何もかも台無し。

 10年乗ったクルマというのもおれには珍しく、やっぱりそれはとても丈夫だったから・ということがある。メカのイタイさんもあの放ったらかし方・イタ車なら少しは心配しただろう。オープンとはやはり「ハレ」のクルマで、それは今ちょっと自分にはキビシいな。気持ちだけ数年前に戻っても意味ないのだった。

 いろんなものとの別れがこれから待っているが、その中の一つであって、これは別の存在になるためには避けて通れない事だった。と同時にやっぱり過去の自分の選択にも「悪くなかったな」と思えるのだった。単なるノスタルジアではないと信じたい。

 粋な男・を捧げよう para SAAB900Turbo Convertible, OBRIGADO.
posted by 浪速のCAETANO at 19:29| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | サーブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

たまに乗ると

 面白い体験をしたので。2号線を走っていた。アルファではなくサーブで。

 雨が降っていたからワイパーを動かしていた。ちょっと雨脚強くなってきたかな。間欠から普通のヤツにアップ。ん・意外と降っとるな。もう一丁いっとく? そんな降ってる感じしないのにな。なんか前見にくいよね。ワイパーがプゥなのかな。雨の運転はヤだね。そのまましばらく運転してた。なぁんか前見にくいってさ。なんでやねん・もうう!!

 そこでばかはやっと気づくのであるが左のワイパーだけ静かにしているのね。右のは普通に動いてるからさ。

 動きがまあまああるからワイパー止まってるなんて気づかなかったわけね。ばかだから? うーん・よくわからん。そうかも。

 そうしているうちに雨はGetting Harder。止まった時に手動でおいしょおいしょってやっててもトーゼン追っ付かん。右は視界良好なのだが左は「ピーター・ガブリエル3rd」みたいな視界な訳よ。こりゃヤバい。なんとかしなきゃ・とは思うがなんともならんよね。ガススタンドを探すがないのね・こんな時に限って。右にくいーっとカラダ倒しながら運転するがそれも限界があってさ。左視界はぜんぜんだめ。「ピーター・ガブリエル3rd」を乱視のヒトが見る・みたいな様相を呈してきた。こりゃ本格的にヤバい。そうだよなぁ・撥水とかの処置全然したこともないしな。「ン? そうだ・撥水ね・撥水・ハッスイ!!!」
 
 なんとかスタンドを探し当て、事情を話し、「もう一番きっつい撥水加工たのみます」とお願いし、20分ほど待ってたら、2600円也だったんだけど、これで杭瀬から豊津まで帰るわけだが、40km/hぐらいじゃあんまりこれ意味なくて、なぁんだとやや失望しかけていたら80km/hほど出すといつかCMで見たようないちっちゃな水滴が集まって大きくなってフロントガラスを下から上につー・と滑っていきやがります。

「おー・これやこれや・そうこなくっちゃ」とひとり喜び、しかし、40km/hに戻ると・ダメ。80km/hで「おおお!!!」でもやっぱ40km/hに戻ると・ダメ。80km/hで「おおお!!!」しかし40km/hに戻ると・ダメ。80km/hで「おおお!!!」それでも40km/hに戻ると・ダメ。80km/hで「おおお!!!」の繰り返しで豊津まで帰ってきた。

 以上でした。クルマの「嫉妬」ってあるのよ・ほんとに。
posted by 浪速のCAETANO at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | サーブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月06日

サブちゃんの災難

 こないだのこと。サーブ・ずるっとムいて近畿自動車道を走っておりました。空いてたから、エンジンの調子確かめようと踏み込んでみたら160km/hカルくでたから、お・ええぞええぞ・など思いながら、久しぶりにハイオク・満タンなんて贅沢もこやつにさせてあげたし、「本日・いっぱい走らすでー、ひさしぶりにぃ」などハート・トゥ・ハートで話しかけながら近畿から阪和の右カーヴを曲がったとこだった。

 アクセルがスカっと「ヌケ」たのよ。のれんにうでおし・という状態。警告灯が点き、こういう大故障久しぶりだったのだけど、まあ、後ろ見たり、ハザード点けたりして、右車線走っていたとこでソンナ風になっちゃったから、ノー・チョイス。右一杯に付けて停めました。ブーブー後ろから言ってくるが「しゃーないやんけ」

 三角のアレ、持ってなかったから、トランク開けて非常時っぽい体裁繕って、おれは車外にとりあえず出たわけ。そこは近畿の両車線が合流してくるから、しかも、おれは右に停めざるを得なかった、だから和歌山方面に向かうクルマ用の2車線の右に停めとるわけで、後ろのドライヴァーにすれば、特に右走ってるやつなんて見通し悪いカーヴクリアして、「よーし、踏むでー」なポイントなわけよ。「よーし、踏むでー。あ。あ。な・なんでこんなとこ止まっとんねん、ボケー!!!」なポイントというわけなのよ。
サーブケツ.tif「止まってもシブいケツからの眺め・と強がる」

 「しーません」という他なく、しかも、大渋滞を引き起こしとるわけ。おれが。この・おれが。
JAFにコールするが、「左いっぱいに停めといてくださいね。えっ・右いっぱいですか!!!」と驚かれ、しゃーないっちゅーねん、「じゅうぶん、気をつけてくださいね」と言われた。クルマの後ろに立つのも危ないし、クルマの前といっても、どっかのアホが当たってきたらガードレールとの間に挟まっちゃうし、どこにいようもない「そわそわくん」だったわけだが、では、これでどうだ、
ガードレールとガードレールの間に50cmほどの隙間があって、さっきのアホからは身は守れる。しかし、今度は両側ともクルマの「ひゅんひゅん」という至近距離の通過音に「さらにそわそわくん」化するわけだった。

 ん?あれは、道路公団の黄色いクルマ。ナニしてるんだろ?おっ、車線規制を始めた。カーヴの出口辺り、ここから150mほどのところから始めてる。おっ、コーンを並べだした。何のため??????
おれのためでした。いやー、メンボクございません。カタジケございません。あっ、もう一台やってきた。JAFが言ってくれたのかなと思っていたが、後から訊けば、カメラが高速にも多数設置されていて、停車車両にはすぐに対処する体制が整っているらしいよ。

 上開けとったから、通りすがりの減速車両たちの目は好奇心に満ちあふれており「こっち見んじゃねーよ」と、ココロの中で呟き、サングラスをしっかりかけ、努めて冷静に、こんなばーいはね。

 そのうちJAFが到着し、とりあえず、美原北降りて診てみましょう。ダイナモかなと思ってたが、セルは回るし、よくよく調べてくれたら、ガソリンタンクに刺激与えると(どつくと)エンジンがかかった。しかし、インタンクがインでるから走行は危険です、と言われ、イタイさんにもこんな時に限って連絡つかず、しょうがないから長原の公団事務所の駐車場に放置プレイということに相成り、電車で帰ってきた。長原なんてとこから乗ったの初めて。

 修理代は10万超えでした。もう・泣いちゃうから。
posted by 浪速のCAETANO at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | サーブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする