2021年12月13日

ミーツ・音楽記事(エイモス・ギャレット)

meets誌に書いたのはおそらく2007〜8年ぐらいじゃないかなと思う。



なんと、おれの最大の「ギター・師匠」Amos Garretteが25年間住んでた豊津に!来たわけですよ。それも、そのvenueというのがね、パラボラやカウボーイズを録音した旧スタジオ アンツだったからおれの身内はびっくらこきましたのよ。
これは書かせろ〜と溝さん(懐かしいね)を脅迫して書いた。

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「美は先っちょに宿るのだ」


「神様が酔っぱらう」さまってどんなんだろ、とは誰しも想像できそうで実際ムヅかしい。神様であるから「全能」であるのだけど、酔っぱらうとたとえ神様であってもどこか「タガ」が外れる。ではそのような状態の神様が綱渡りをするとどうなるか? もちろん神様だからバランス棒なんて持たないのよ。足首はよじれ、腰もカクカクして上半身には芯がなく、前後左右に重力のままうに〜っと関節はずれるほど曲がり、しまいには誰もが「落ちる!!!」と目を覆った瞬間一回りして「ピース」。あのね・神様、スリルありすぎよ・それ。

エイモス・ギャレットのギターである。

ギタリストは左指にタコができる。「美は先っちょに宿る」のだ。その・かった〜いタコに聴く者の感情を翻弄する全能が詰まっている。そのタコの・時には大胆すぎ時には超繊細な動きによっておれたちも宙に浮いて足をバタバタさせたり、地面に叩き付けられたり、口半開きでだらしなく笑ったり、心に熱をもったり、あっちいって帰ってきたり、悲しくもないのに涙が出たりする。もうタコたちにやられっぱなしなのだ。エイモスのギターダコは「神のタコ」である。

Wその「酔っぱらった神様=エイモス・ギャレット」がやってくる。京都は磔磔だが大阪は我が街「豊津」に!!!「なんで豊津なの?」とエイモスと豊津両方を知る人間(そんなにいないけど)は100%の確率で言う。「わかんない」わかんないけども来るもんは来るわけよ。「なんで?」なのだが、しかし、そんな幸運に出くわした場合は「神に祝福されている」と解釈し、これまでの善行の数々を思い出しにやにやしておこう。予想もしなかった場にひょっこりやってくる神様の指先に身を委ねて。

グレイト・スペックルド・バードに始まり、ハングリィ・チャック、在ウッド・ストック「スーパー・バンド」ペター・デイズ、マリア・マルダーのバックでの数々の名演、ジェフ・マルダー、ダグ・ザームとの共演・来日等、スタジオでも生でもエイモス・ギャレットのギターからは必ずや驚きが生まれた。さらに今回「超低音の魅力」な歌もたくさん聴ける。このツアーは全国17の小さめのクラブを回るわけだからあの指先の「魔法」を至近距離で見ることができる。あのダブル(トリプル)ベンディングやスライド・ギターを思わせる、重力を消すフレーズで宙に浮きたい。
posted by 浪速のCAETANO at 10:20| 大阪 ☀| Comment(0) | 音楽記事@meets regional | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする